バイオハザード リベレーションズ

『バイオハザード リベレーションズ』

概要

『バイオハザード リベレーションズ』（BIOHAZARD REVELATIONS）は、カプコンによって開発されたサバイバルホラーゲームで、2012年1月26日にNintendo 3DS向けに発売されました。この作品は『バイオハザードシリーズ』の8作目であり、リベレーションズシリーズの初めてのタイトルです。本作名に含まれる「リベレーションズ」は「真実」を意味しており、ゲーム内での真相解明の重要性を示しています。

作品としては2009年に発売された『バイオハザード5』の続編にあたりますが、ナンバリングタイトルではなくサブタイトルが付けられたのは、2000年の『バイオハザード CODE:Veronica』以来12年ぶりとなります。物語は『バイオハザード4』と『5』の間の出来事を描いており、一部の章では前日譚も描かれています。主な登場人物としては『バイオハザード1』や『バイオハザード3』でおなじみのジル・バレンタインが率いる形で、様々なキャラクターの視点から事件の真相が徐々に明らかになります。

ストーリー

物語は2004年、製薬会社『アンブレラ』の崩壊から1年後の地中海の人工浮遊都市「テラグリジア」で始まります。ここで大規模なバイオテロが発生し、テロ組織「ヴェルトロ」がウイルスを散布し、B.O.W（生体生物兵器）を解き放つ事態が生じます。アメリカの対バイオテロ部隊FBCはNGO団体BSAAの支援を受けつつも、状況は悪化の一途をたどります。FBC長官モルガン・ランズディールは、これを収束させるために極端な手段を講じ、太陽光集積システム「レギア・ソリス」を使って都市全体の滅菌作戦を実行し、テラグリジアは完全に崩壊しました。この事件は後に「テラグリジア・パニック」と名付けられ、人々に強い衝撃を与えます。

1年後の2005年、BSAAの隊員クリス・レッドフィールドとジェシカ・シェラワットは、ヴェルトロの動向を探るため北欧の雪山へと向かいます。同時に、ジル・バレンタインとその仲間パーカー・ルチアーニは、漂着物の調査を行っていました。その漂着物が引き起こす事件を巡る捜査が進む中、ジルたちは「クイーン・ゼノビア」と呼ばれる豪華客船に乗り込みます。しかし、その船内は荒廃し、見たこともないクリーチャーが待ち受けている不気味な場所となっています。果たして、彼らはクリスらを見つけ出し、事件の真相にたどり着くことができるのでしょうか。

ゲームシステム

『バイオハザード リベレーションズ』は、多くの新システムが導入されています。背後からキャラクターを追尾するカメラを用いたTPSスタイルが採用され、プレイヤーは新たに構え歩きを使用しながら攻撃や装填ができるようになりました。これにより、より戦略的な移動が可能となり、リアルな戦闘体験が提供されています。

また、3DSのタッチパネルを活用した新しい操作方法や、中でも水中での探索要素が追加され、敵を回避しながら息継ぎをする緊張感を楽しむことができます。さらに、武器に関しては改造やカスタムパーツが存在し、プレイヤーの選択次第で自分好みの武器を作り上げることが可能です。

モードの種類

本作にはキャンペーンモードとレイドモードが設けられています。キャンペーンでは物語を進めることで新たなエピソードを体験でき、レイドモードでは敵を撃破して特定地点を目指す協力型プレイが楽しめます。

アンベールドエディション

その後、2013年にはHDリマスター版『バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション』が発売され、新たな難易度やキャラクターの追加など多くの改善が行われました。これにより、より広範なファン層に向けたゲーム体験が提供されており、シリーズの魅力がさらに引き出されています。イメージソングとしてもDragon Ashの「Trigger」が使用され、ゲームの雰囲気をより一層引き立てる要素となっています。

まとめ

『バイオハザード リベレーションズ』は、従来のサバイバルホラー要素を取り入れながらも進化を遂げ、アクションと探索が絶妙に組み合わさった作品です。ストーリーが持つ深いテーマ性と、緊張感のある戦闘体験は、シリーズファンにとっても新たな感動となることでしょう。

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