バウンス (ボン・ジョヴィのアルバム)

ボン・ジョヴィの8枚目のスタジオ・アルバム『バウンス』は、2002年9月11日にリリースされました。前作『クラッシュ』から約2年4ヶ月ぶりのアルバムであり、日本においては世界に先駆けて先行発売されました。

本作は、発売日のちょうど1年前にアメリカで発生した9.11同時多発テロ事件の影響を強く受けています。しかし、アルバム全体を通して、ペシミズムからオプティミズムへ、ネガティブな感情からポジティブな方向へと聴き手を導くような楽曲が収録されているのが特徴です。

アルバムの発売に合わせて、ボン・ジョヴィのメンバーは来日し、Zepp Tokyoで一夜限りのスペシャル・ライブを開催しました。このライブは、アルバムの世界観をいち早くファンに届ける貴重な機会となりました。

2003年1月には、本作を引っ提げて洋楽アーティストとしては初の5大ドームツアーを敢行しました。ステージセットには、アルバムのディスクジャケットやシングル「エヴリデイ」のミュージック・ビデオを彷彿とさせるパラボラアンテナが設置され、話題を呼びました。

2010年6月23日には、『バウンス+ライヴ・トラックス』が発売されました。これは、『バウンス』にライブ音源を追加したもので、より深くアルバムの世界観を堪能できる内容となっています。

収録曲の中には、フジテレビ系ドラマ『ダブルスコア』の挿入歌として使用された「バウンス」や、アサヒ「スーパードライ」のCMソング（2003年）として起用された「ザ・ディスタンス」などがあります。これらの楽曲は、アルバムのプロモーションにも大きく貢献しました。

『バウンス』は、9.11テロという悲劇的な出来事を受けて制作されたアルバムでありながら、希望と再生をテーマにした作品として、多くの人々に勇気を与えました。ボン・ジョヴィの音楽性が、困難な時代にどのように人々の心に寄り添い、力を与えることができるのかを示す好例と言えるでしょう。

外部リンク:
BON JOVI（ボン・ジョヴィ） - UNIVERSAL MUSIC JAPAN
Bon Jovi - Facebook
* Bon Jovi (@bonjovi) - X（旧Twitter）

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