バカヤロー!2 幸せになりたい。

映画『バカヤロー!2 幸せになりたい。』

1989年に公開された映画『バカヤロー!2 幸せになりたい。』は、日本の「バカヤロー!」シリーズの第2弾であり、バンダイが提供、光和インターナショナルが制作、松竹が配給を担当しています。この作品は、全4話からなるオムニバス形式の物語で、各話が独立しているものの、テーマは共通しています。貧乏や不満、愛を求める心といった普遍的な状況が描かれており、観る者に共感を呼ぶ内容となっています。

スタッフ

本作の製作総指揮および脚本を担当したのは、森田芳光氏です。監督は、各話ごとに異なる監督が務めており、第一話は本田昌広、第二話は鈴木元、第三話は岩松了、そして第四話は成田裕介が担当しています。また、プロデューサーとして宮島秀司と三沢和子が名を連ねています。音楽は土方隆行が手掛けており、彼の作品は映画の雰囲気を一層引き立てています。主題歌にはRCサクセションの『サン・トワ・マ・ミー』が使用され、作品全体に特別な印象を与えています。

各話の概要

第一話「パパの立場もわかれ」

このエピソードでは、旅行代理店に勤務する岡田良介が主役です。彼は家族との時間より仕事の方を優先してしまい、妻や娘から不満を述べられています。彼はニューカレドニア旅行のチケットを手に入れたことで一時的に喜びますが、上司から顧客にそのチケットを譲渡するよう指示され、彼のイライラが募っていく様子が描かれます。

第二話「こわいお客様がイヤだ」

深夜のコンビニでアルバイトをする梶木丸男の物語です。彼は常連客の奇妙な行動に悩まされており、特にある美しい女性客に一目惚れします。しかし、その気持ちが引き金となり、店内が混乱してしまいます。最終的には、彼の怒りが爆発し、客を追い出してしまうという奇想天外な展開を迎えます。

第三話「新しさについていけない」

高橋秋男は新婚生活をスタートしようとしますが、彼の夢は実現しません。彼はレコードを聴くことができず、隣人からも古い家電に文句を言われ、新製品を求めて奔走することになります。しかし、新たに購入した電気製品が再び旧型とされるという皮肉な結果に直面します。

第四話「女だけトシとるなんて」

年下の女性の結婚式に出席した瀬間理恵は、恋人に結婚を迫りますが、彼の曖昧な態度に失望し、故郷に戻ります。新しい職を探す彼女は、年齢による偏見に直面し、果敢に怒りをぶつける姿が印象的です。このエピソードは、理恵の成長と新たな挑戦を描きます。

まとめ

『バカヤロー!2 幸せになりたい。』は、観る者に笑いや感動を与えつつ、普遍的なテーマを扱った作品です。それぞれのエピソードが独立しながらも、共通するメッセージが伝わってきます。様々なキャラクターたちの物語を通じて、人生の中の悩みや喜びが余すところなく描かれています。この傑作は、今もなお多くの人々に愛され続けています。

もう一度検索