バキル・イゼトベゴヴィッチ

バキル・イゼトベゴヴィッチ（1956年6月28日 - ）は、ボスニア・ヘルツェゴビナの著名な政治家です。彼は同国の大統領評議会においてボシュニャク人代表を務め、複数回にわたり議長職を担いました。特筆すべきは、ボスニア・ヘルツェゴビナの初代大統領であるアリヤ・イゼトベゴヴィッチを父に持つことです。

経歴

バキル・イゼトベゴヴィッチはサラエヴォで教育を受け、小学校と中学校を卒業後、サラエヴォ大学に進学し、1981年に建築学部を卒業しました。大学卒業後の1982年から1992年までの約10年間、建築コンサルティング会社に勤務し、コンサルタントとして実務経験を積みました。

2000年、バキル・イゼトベゴヴィッチは政界への道を歩み始めます。彼はまず地方議会議員として政治活動を開始し、その後、2006年には国会議員に選出されました。2009年5月には、所属する民主行動党の代表選に立候補しましたが、現職の候補者に敗れる結果となりました。

大統領評議会での活躍

2010年10月3日、バキル・イゼトベゴヴィッチはボスニア・ヘルツェゴビナ大統領評議会のボシュニャク人代表に選出されました。この選挙には9人の候補者が立候補し、第一回投票でイゼトベゴヴィッチは35%の票を獲得しました。次点のファフルディン・ラドンチッチは31%、現職のハリス・シライジッチは25%の票を得て、残りの6人の候補者が9%の票を分け合うという結果でした。

2014年の総選挙でも、バキル・イゼトベゴヴィッチは32.8%の票を得て代表に再選されました。この選挙では、ラドンチッチが26.7%、シライジッチが15.1%の得票率で続き、他の7人の候補者が残りの25%を分け合いました。

バキル・イゼトベゴヴィッチは、ボスニア・ヘルツェゴビナの政治において重要な役割を果たしており、今後もその動向が注目されます。

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