バスケットボールドイツ代表

バスケットボールドイツ代表：歴史と栄光の軌跡

バスケットボールドイツ代表は、ドイツバスケットボール連盟によって編成される、国際舞台で活躍する男子ナショナルチームです。ドイツ代表の歴史は、1990年の東西ドイツ再統一を経て、西ドイツ代表の記録を引き継ぐ形で続いています。ここでは、第二次世界大戦後から再統一までの西ドイツ代表、そして統一後のドイツ代表の歩みについて解説します。

初期の歩みと東西分裂時代

ドイツ代表は、1936年のベルリンオリンピックに開催国として初出場を果たしました。その後、1951年に欧州選手権に初参加。1972年にはミュンヘンオリンピックで2回目のオリンピック出場を果たしました。1984年のロサンゼルスオリンピック、1986年の世界選手権にも出場し、国際舞台での経験を積みました。

東西ドイツ分裂時代には、それぞれが独自の代表チームを編成していました。西ドイツ代表は、欧州選手権などで一定の成績を残しましたが、東ドイツ代表は国際大会への出場機会が限られていました。

再統一後の躍進

1990年の東西ドイツ再統一後、ドイツ代表は新たなスタートを切りました。1992年のバルセロナオリンピックに出場し、1993年の欧州選手権では初優勝を飾りました。しかし、1994年の世界選手権では予選リーグを突破できず、12位に終わりました。

ダーク・ノヴィツキー時代の到来

2000年代に入ると、ダーク・ノヴィツキーという稀代のスター選手が登場し、ドイツ代表は黄金期を迎えます。2002年の世界選手権では、ノヴィツキーを擁して3位入賞を果たし、ノヴィツキー自身もMVPを受賞しました。2005年の欧州選手権では準優勝、2006年の世界選手権ではベスト8に進出するなど、世界の強豪としての地位を確立しました。

近年の挑戦とワールドカップ初優勝

2008年の北京オリンピックでは、予選リーグで敗退。2019年のFIBAバスケットボール・ワールドカップでは、デニス・シュルーダー、ダニエル・タイス、マキシ・クレバーらを擁したものの、一次ラウンドで敗退しました。しかし、2021年の東京オリンピックでは、予選リーグを突破し、準々決勝に進出しました。

そして、2023年のFIBAバスケットボール・ワールドカップ。ドイツ代表は、過去6回の出場で成し遂げられなかった優勝を、7回目の挑戦でついに達成しました。

主な国際大会の成績

夏季オリンピック
1936年：15～21位
1984年：8位
1992年：7位
2008年：10位
2021年：8位
世界選手権
1986年：16位
1994年：12位
2002年：3位
2006年：8位
2010年：17位
2019年：18位
2023年：1位
ユーロバスケット
優勝：1993年
準優勝：2005年
3位：1971年

代表を彩る選手たち

現在の代表選手 (2024年パリオリンピックメンバー)

アイザック・ボンガ
オスカー・ダ・シウバ
マオド・ロー
ニールス・ギファイ
ニック・ウェイラー・バブ
ヨハネス・フォウクトマン
フランツ・ワグナー
ダニエル・タイス
モリッツ・ワグナー
デニス・シュルーダー
ヨハネス・ティーマン
アンドレアス・オブスト

主な歴代代表選手

デトレフ・シュレンプ
ダーク・ノヴィツキー
クリス・ケイマン
ショーン・ブラッドリー
ポール・ジプサー
アイザイア・ハーテンシュタイン
ティボー・プライス
イスメット・アクピナル
ロビン・ベンツィング
ダニーロ・バーテル
アレックス・キング
マイク・ジルベス
マキシ・クレバー

歴代代表ヘッドコーチ

クリス・フレミング（2014-2017）
ヘンリク・レードル（2017-2020）
ゴードン・エルベール (2021-24)
アレックス・ムンブル (2024- )

外部リンク

ドイツバスケットボール連盟

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