バズ (バンド)

バズ（BUZZ）

バズは、小出博志と東郷昌和による日本のフォークデュオで、特に1970年代に多くのヒット曲を生み出しました。二人とも東京都に生まれ育ち、小出は東海大学在学中にバンド「インディアンアップル」を結成し、その後高橋信之のグループ「ステージフライト」に参加しました。一方、東郷は立教中学校時代に友人の高橋幸宏とバンド「ブッダズ・ナルシィーシィー」を組んでいました。

1972年に、高橋信之のプロデュースのもとで「BUZZ」が誕生し、彼がCM業界での経歴を持っていたことから、日産スカイラインのCMソングを担当することになりました。リリースしたシングル「ケンとメリー〜愛と風のように〜」はオリコンチャートで19位にランクインし、当時の音楽シーンでの地位を確固たるものにしました。この曲は33万枚の大ヒットを記録し、同年11月にレコードデビューを果たしました。なお、この楽曲のCMバージョンは、レコードでの歌詞とは異なっています。

1979年には、吉田拓郎の篠島コンサートにバックコーラスとして参加し、その名声を高めました。また、1980年代には松任谷由実や松田聖子の楽曲にもバックコーラスとして関与し、多岐にわたる音楽活動を展開していました。しかし、1982年には解散を迎え、長い間音楽シーンから姿を消します。

時が経ち、2007年にバズは活動を再開し、2010年にはアルバム『Back to the beginning』をポニーキャニオンからリリースしました。その後、小林亜星が作曲した松下電器産業の「マックロード」というCMソングにも歌唱参加を果たしました。再結成後の活動は多岐にわたり、特にファンからの熱い支持を受けていました。

2015年8月には長野県の飯田市でファイナルコンサートを開催し、バズの音楽活動に終止符を打ちました。彼らの音楽は今でも多くの人々に愛され続けており、ヒット曲「ケンとメリー〜愛と風のように〜」や、彼らが参加した著名なアーティストたちの楽曲と共に、数多くの思い出を刻んでいます。

ディスコグラフィー

シングル

• - 「ケンとメリー〜愛と風のように〜」
• - 「赤いカードの歌」

アルバム

• - アルバム『Back to the beginning`（2010年）

東郷昌和のソロ作品

• - 「気まぐれムーンライト」(1984年)
• - 「SHADOWY DREAM」(1985年)
• - 「海と空のダンス」(1999年)

小林亜星名義の作品

• - 「愛を染めて、リサ」(1985年)
• - 「茉莉花」(1986年)
• - 「生命あるもの/ユートピア」(1989年)

バズの活動は、音楽史に残る一ページを刻み続け、多くのファンに影響を与えています。

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