バッキー・ハリス (内野手)

スタンリー・レイモンド・ハリス、通称「バッキー」・ハリスは、1896年11月8日にニューヨーク州で生まれ、1977年11月8日に81歳で没した、アメリカ合衆国のメジャーリーグ選手、内野手、そして監督です。

選手としてのキャリア

1919年、ハリスはインターナショナルリーグのバッファローからワシントン・セネタース（現ミネソタ・ツインズ）に入団し、メジャーデビューを果たしました。1920年からはセネタースの正二塁手として、その守備力を発揮。1922年から1925年までの4年間、シーズン100以上の併殺を記録しました。打撃面では特筆すべき成績は残していませんが、1920年から1922年にはリーグ最多の死球数、1924年、1925年、1927年にはリーグ最多の犠打数を記録しています。1924年にはセネタースの兼任監督に就任し、1928年までは選手としても100試合前後に出場。1929年にデトロイト・タイガースへ移籍後も数試合に出場しましたが、徐々に監督業に専念するようになりました。

監督としての輝かしい実績

1924年、ハリスはセネタースの監督を兼任し、その年に早くもリーグ優勝、そしてワールドシリーズ制覇を成し遂げました。翌1925年にもリーグ2連覇を達成し、長年低迷していたセネタースを強豪チームへと変貌させました。

その後、デトロイト・タイガースやボストン・レッドソックスの監督も歴任しましたが、チームはなかなか優勝争いに加わることができませんでした。1947年、ニューヨーク・ヤンキースの監督として2度目のワールドシリーズ制覇を果たし、年間最優秀監督賞を受賞。1956年を最後に監督を引退するまでの29シーズンで、通算2158勝を挙げました。

引退後

監督引退後は、1959年から1960年までレッドソックスのゼネラルマネージャーを務めました。その後は、シカゴ・ホワイトソックスのスカウトやワシントン・セネタースの特別補佐を歴任。1975年には、その功績が認められ、アメリカ野球殿堂入りを果たしました。

1977年、81歳の誕生日にメリーランド州で生涯を閉じました。

ハリスの功績は、選手として、そして監督として、メジャーリーグの歴史に深く刻まれています。

記録

ワールドシリーズ出場：2回（1924年、1925年）
刺殺数（二塁手）リーグ最多：1922年、1923年、1926年、1927年
* 併殺数（二塁手）リーグ最多：1921年 - 1925年

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