バックドラフト (アトラクション)

バックドラフト：炎と興奮の舞台裏を体験するアトラクション

『バックドラフト』は、同名の映画をテーマにした、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドとユニバーサル・スタジオ・ジャパンで展開された人気アトラクションでした。映画の撮影現場を模したセットで、火災シーンの迫力や特殊効果を体感できる、スリル満点の体験ができました。

映画の世界への没入感

アトラクションは、映画『バックドラフト』の舞台裏を巡るツアー形式で構成されています。ゲストはまず、映画監督のロン・ハワード氏が登場するインタビュー映像を見ます。この映像では、映画制作の裏話や、アトラクションの見どころなどが紹介されます。

次のステージでは、映画の撮影現場を模したセットが登場します。日本では化学工場の屋外セットが舞台となり、カメラのリハーサルとして火災発生シーンが再現されます。ハリウッド版ではサウンドステージが使用され、スコット・グレン氏とカート・ラッセル氏のインタビュー映像が上映されます。彼らは映画の出演者であり、当時の撮影秘話を語ります。

そして、アトラクションのクライマックスとなる3つ目のステージでは、化学工場の内部セットに移動します。そこで、実際に「バックドラフト現象」を体験します。これは、密閉された空間で発生した火災が、一瞬にして爆発的に燃え広がる現象で、その迫力は圧巻です。

登場人物

アトラクションには、映画『バックドラフト』の制作に関わった人物たちが登場します。

ロン・ハワード：映画の監督であり、アトラクションのナビゲーターとして登場します。制作秘話を語り、ゲストを映画の世界へ誘います。
スコット・グレン：映画でジョン・アドコックスを演じた俳優。撮影時のエピソードなどを語ります。
* カート・ラッセル：映画でスティーブン・マカフレイ / デニス・マカフレイを演じた俳優。スコット・グレンと共に、撮影秘話を披露します。

これらの人物は、声優によって日本語吹き替えされています。（ロン・ハワード：平田広明氏、スコット・グレン：納谷六朗氏、カート・ラッセル：石丸博也氏）

アトラクションの歴史

ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドでは、1992年7月1日にオープンし、2010年4月11日にクローズしました。跡地には、2012年5月25日に「トランスフォーマー・ザ・ライド3D」がオープンしました。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、パーク開園と同時にオープンしました。当初は三井住友カードが協賛していましたが、後にJTBが協賛しました。2020年9月から休止状態が続き、2023年5月に惜しまれつつ営業を終了しました。

アトラクション誕生の背景

1986年にユニバーサル・スタジオ・ハリウッドの「スタジオ・ツアー」で「キングコング・エンカウンター」が成功を収めたことがきっかけとなり、パークの拡大が始まりました。1991年には、「E.T.アドベンチャー」がオープンし、エスカレーター「スターウェイ」も建設されました。同年、映画『バックドラフト』が公開されヒットしたことから、アトラクションの建設が決定しました。

映画の世界を再現したアトラクションは、ゲストに映画の興奮を追体験させてくれ、多くのファンに愛されました。閉鎖は残念ですが、その記憶は多くの人の心に残っているでしょう。

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