バットガール (映画)

映画『バットガール』について

『バットガール』（原題：Batgirl）は、DCコミックスの人気キャラクター「バットガール」を基にしたアメリカのスーパーヒーロー映画です。本作は、DCエクステンデッド・ユニバースに属し、ゴッサム市警のジェームズ・ゴードンの娘、バーバラ・ゴードンがバットガールとして活躍する様子が描かれています。

監督とキャスト

映画の監督は、アディル・エル・アルビとビラル・ファラーが務めました。彼らは『バットボーイズ フォー・ライフ』や『ミズ・マーベル』で知られています。脚本は、クリスティーナ・ホドソンによって書かれており、彼女は『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』や『バンブルビー』などにも携わっています。

バーバラ・ゴードン役は、レスリー・グレイスが演じ、その他のキャストには、ジェームズ・ゴードン役のJ・K・シモンズ、敵役のファイアーフライを演じるブレンダン・フレイザー、ブルース・ウェイン（バットマン）の役にはマイケル・キートンが再登場します。その他にもアイボリー・アキーノやジェイコブ・スキピオなどが出演しています。

配信予定とお蔵入り

本作は2022年にHBO Maxでの配信を予定していましたが、急遽お蔵入りとなりました。2022年4月にはワーナーメディアがディスカバリーとの統合を発表し、そのタイミングで本作の劇場公開が検討されるという情報が報じられました。しかし、2022年8月にはワーナー・ブラザース・ディスカバリーの新たな企業戦略によって、本作が完成間近でありながらも公開を停止する決定が下されました。

ハリウッド・リポーターによると、本作は試写で高い評価を受けており、『IT／イット“それ”が見えたら、終わり。』や『シャザム！』並みの得点を得たとのことです。しかし、8000万から9000万ドルという予算が『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の約1億ドルよりも少ないことが影響し、劇場公開にふさわしいスペクタクル性が不足していると見なされた結果、配信作品にするにはコストが高すぎるとの判断が下されました。

CEOのデヴィッド・ザスラフは、質疑応答の中で「我々は事業を再構築し、品質重視で進める」と語り、撮影が完了していたにもかかわらず本作を公開しない判断をしたことを認めました。このニュースに対して、監督や主演のレスリー・グレイスは驚きと悲しみを表現し、制作に携わったキャストやスタッフが頑張ったことを誇りに思っているとコメントしました。

まとめ

『バットガール』は、多くの期待が寄せられた作品でしたが、企業戦略の一部としてお蔵入りしてしまいました。ファンやキャストにとって、この決定は誠に残念であり、今後のDCユニバース作品に与える影響も気になるところです。

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