バディ・ジャネット

バディ・ジャネット：選手兼ヘッドコーチとして歴史に名を刻むバスケットボールのレジェンド

ハリー・エドワード・"バディ"・ジャネット（1917年9月15日 - 1998年3月11日）は、アメリカ合衆国出身の元プロバスケットボール選手、そして指導者として輝かしいキャリアを築きました。180cm、79kgという体格で、ガードのポジションを務め、その才能とリーダーシップでチームを勝利に導きました。1994年には、その功績が認められバスケットボール殿堂入りを果たしています。

選手としての輝かしいキャリア

大学卒業後、ジャネットは当時存在したプロリーグNBLでプレイし、その才能を開花させました。NBLでは、3度のリーグ優勝を経験し、4回もオールNBL1stチームに選出されるなど、スター選手としての地位を確立しました。

1946年、ジャネットはABLのボルティモア・ブレッツに加入し、選手とヘッドコーチを兼任するという重責を担います。1947年、ブレッツはBAA（後のNBA）に加盟。1年目となる1947-48シーズン、ジャネットはチームを率いて28勝20敗の成績を収め、自身もフィールドゴールとフリースローの成功率でリーグ1位を記録し、オールBAA2ndチームに選ばれるという輝かしい成績を残しました。

さらに、ブレッツはファイナルに進出し、前年王者のフィラデルフィア・ウォリアーズを破り、見事リーグチャンピオンに輝きました。選手兼ヘッドコーチとしてチームを優勝に導いたのは、NBA史上ジャネットとビル・ラッセルのみという、特筆すべき偉業です。

ジャネットはブレッツで1949-50シーズンまでプレイし、139試合の出場で通算997得点（平均7.2得点）の成績を残して選手としてのキャリアに終止符を打ちました。

指導者としての挑戦

引退後もジャネットはバスケットボール界に貢献し続けました。1950-51シーズンは引き続きヘッドコーチとしてブレッツを指揮しましたが、成績不振のためシーズン途中で解任されました。その後、1952年から1956年までジョージタウン大学のヘッドコーチを務め、若手選手の育成に尽力しました。

1964年、ジャネットはボルティモア・ブレッツ（前出の同名球団とは別）のヘッドコーチとしてNBAに復帰。1964-65シーズンにはチームをプレーオフのディビジョン決勝に導くなど、手腕を発揮しました。その後、再びブレッツのヘッドコーチに就任しましたが、短期間で解任。1969-70シーズンにはABAのピッツバーグ・パイパーズのヘッドコーチに就任し、45試合を指揮した後、このシーズン限りで指導者としてのキャリアを終えました。BAA/NBA及びABAでのコーチ戦績は、7シーズンで151勝203敗（勝率.427）でした。

バスケットボール殿堂入りと晩年

ジャネットは1994年に選手としてバスケットボール殿堂入りを果たし、その功績が永遠に讃えられることとなりました。1998年3月11日、80歳でその生涯を閉じましたが、彼のバスケットボール界への貢献は色褪せることなく、語り継がれています。

バディ・ジャネットは、選手として、指導者として、バスケットボール界に多大な影響を与えた人物として、その名を歴史に刻んでいます。

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