バトルスターペガサス

バトルスターペガサスについて

バトルスターペガサス（Battlestar Pegasus）は、人気SFドラマシリーズ『宇宙空母ギャラクティカ』に登場する架空の宇宙空母です。オリジナルシリーズとリ・イマジニングシリーズの両方において、ペガサスは重要な役割を担い、物語の中で多くの視聴者に印象を残しました。

オリジナルシリーズのペガサス

オリジナルシリーズのバトルスターペガサスは、コロニー艦隊の第5艦隊を率いていた宇宙空母であり、パシフィカ級の二番艦として位置づけられています。指揮官はケイン司令官という伝説の戦士であり、艦隊内で「生きる伝説」と称されていました。

サイロンの奇襲攻撃が発生する数年前、ペガサスは辺境地域モーレーケイをパトロール中にサイロンの攻撃を受け、艦隊は全滅しました。しかし、唯一残ったペガサスは負傷者を避難させ、コロニー領域を離脱することができたため、サイロンの攻撃を免れました。その後、ペガサスは惑星ゴモレイ近辺でサイロンとのゲリラ戦を繰り広げていましたが、偶然に燃料切れで立ち往生していたコロニー船団を発見しました。

ペガサスはギャラクティカと共に行動し、ゴモレイのサイロン基地の燃料タンクを確保する作戦に成功。しかし、サイロンからの反撃に備え、ギャラクティカへ中隊を合流させた後、ペガサス自体が3隻のベーススターとの戦闘に突入しました。結果、2隻を撃沈し、敵艦を退却させることに成功したものの、ペガサスとケイン司令官は行方不明となりました。

実際には、ペガサスは大きな損害を被りつつも生き延び、植民惑星を開拓したとの説もあります。「ペガサスの帰還」というエピソードが予定されていましたが、制作過程でカットされる運命となりました。

リ・イマジニングシリーズのペガサス

リ・イマジニングシリーズにおけるバトルスターペガサスは、最新型のマーキュリー級宇宙空母として描かれ、コロニアル艦隊の第62グループに属しています。このペガサスは、ギャラクティカを超える戦闘能力と空母機能を具備しています。ギャラクティカとは異なり、通路とCIC（艦船司令所）の間には透明な仕切りが設けられています。

第二次サイロン戦争の際、ペガサスはコロニアル艦隊造船所でオーバーホールを開始する直前にサイロンの攻撃を受けましたが、機敏にブラインド・ジャンプを行い難を逃れます。その後、ヘレナ・ケイン提督の指揮の下でサイロンを追跡し、敵艦を次々と撃破していきました。

ギャラクティカと再会した際には、艦長間の確執により一触即発の状況に陥りますが、重要な敵艦が発見されたことにより、戦闘は回避されます。その後、両艦による合同作戦の結果、敵艦を破壊しますが、悲劇的にもケイン提督は艦内に監禁していた人型サイロンに射殺されてしまいます。

後任の艦長たちは尽く失敗や醜聞に見舞われ、次々と命を落としていく中、最終的にはリー・アダマが艦長に任命されました。ニュー・カプリカからの民間人救出作戦中、サイロン・ベーススターに追い詰められていたギャラクティカを援護するため、ペガサスはやむを得ず自らを犠牲にし、激突することで二隻の敵艦を道連れに沈めました。

このように、バトルスターペガサスは『宇宙空母ギャラクティカ』における戦争の中で、数多くの勇敢な行動とドラマを体現しており、その影響力は今でもファンの心に残っています。

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