バトルドッジボールII

『バトルドッジボールII』は、1993年にバンプレストから発売されたスーパーファミコン用スポーツゲームです。本作は、SDにディフォルメされたロボットアニメや特撮作品のキャラクターたちが、ドッジボールで激突するクロスオーバー作品「コンパチヒーローシリーズ」の一作として位置づけられています。

ゲームの概要

このゲームは、シリーズ内シリーズであるバトルドッジボールシリーズの第3作にあたりますが、内容は第1作『バトルドッジボール 闘球大激突!』の正統な続編となっています。ガンダムシリーズ、ウルトラシリーズ、仮面ライダーシリーズ、そしてダイナミックプロのキャラクターたちが、それぞれの代表としてチームを組み、ドッジボールで熱い戦いを繰り広げます。

ゲームシステム

基本的なゲームシステムは前作から継承されており、1チームは内野3人と外野3人で構成されます。内野のキャラクターにはHPが設定されており、ボールを当てられたり必殺技を受けることでHPが減少します。HPが0になるとそのキャラクターは退場となり、内野のキャラクターが全員退場すると敗北となります。本作では、HPは数字ではなく目盛りで表示されるようになりました。

ボールをキャッチするたびにMPゲージが溜まり、一定以上になると必殺技を使用できます。本作では、MPをより多く消費することで、より強力なレベル2の必殺技が使えるようになりました。必殺技の効果はキャラクターごとに異なり、HPを大きく削るものから、相手チーム全体のMPやジャンプ力、ダッシュ力といったステータスを下げるものまで存在します。キャラクターの基本ステータスが低かったり、必殺技を覚えるレベルが高く設定されているほど、ステータス異常の効果は強力になります。

また、ボールを持っていない時にはMPを消費して敵陣に乱入し、肉弾攻撃でダメージを与えることも可能です。ただし、肉弾攻撃は敵に妨害されることもあります。

その他、ダッシュジャンプから放つキャッチの難しい変化球ショットや、味方と連携して放つコンビネーション攻撃も用意されています。

ゲームモード

プレイできるモードは、前作同様に以下の3つがあります。

闘球王決定戦モード: コンピュータとの対戦モード
激闘対戦モード: 2人対戦モード
修行モード: 対コンピュータ、対2人を選択可能な練習モード

「修行モード」では最初からMPが最大まで溜まっており、必殺技や乱入を自由に試すことができます。ただし、必殺技の効果はすべて「HPマイナス1」に固定されています。また、使用できるチームはヒーローサイドのみに限定されます。

チームと所属選手

「闘球王決定戦」では、対戦に勝利すると、自チームの選手と相手チームの選手をトレードすることができます。チームにはそれぞれ特色があり、ホームコートの特性も異なります。以下に代表的なチームを紹介します。

ガンダムヒーローズ: ガンダムシリーズのヒーローキャラクターで構成。ホームコートはコロシアム。
モビルスーツキラーズ: ガンダムシリーズの悪役キャラクターで構成。ホームコートは高重力コート。
GREATライダーズ: 仮面ライダーシリーズのヒーローキャラクターで構成。ホームコートは風の谷。
ショッカーイーグルス: 仮面ライダーシリーズの悪役キャラクターで構成。ホームコートはダウンタウン。
ウルトラファイターズ: ウルトラシリーズのヒーローキャラクターで構成。ホームコートは低重力コート。
モンスターパワーズ: ウルトラシリーズの悪役キャラクターで構成。ホームコートは氷原。
竜騎兵団ウォリアズ: 騎士ガンダムシリーズのヒーローキャラクターで構成。ホームコートはインペリアルコート。
ダイナミックウォーズ: ダイナミックプロのヒーローキャラクターで構成。ホームコートはスタジアム。
ゴッドファクトリー: 「闘球王決定戦」のラストボス。コンパチヒーローシリーズのオリジナルキャラクターで構成。



『バトルドッジボールII』は、個性豊かなキャラクターたちが繰り広げる、熱いドッジボール対決が楽しめる作品です。戦略的なチーム編成や必殺技の使いこなしが勝利の鍵となります。

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