バトル・ビースト

バトル・ビースト (BATTLE BEAST) - フィンランド発、鋼鉄の咆哮

バトル・ビーストは、フィンランド出身のヘヴィメタルバンド。特に、女性ボーカリストのノーラ・ロウヒモが加入して以降、その音楽性はパワーメタル色を強め、本国フィンランドのチャートを席巻するほどの人気を獲得しています。初期メンバーは、高校時代の同級生であったアントン・カバネン（ギター）、ユーソ・ソイニオ（ギター）、プル・ヴィッキ（ドラムス）。その後、オーディションを経てニッテ・ヴァロ（ボーカル）、エーロ・シピラ（ベース）、ヤンネ・ビョルクロート（キーボード）が加入し、2008年に活動を開始しました。

デビューまで

バンドは、レコード会社との契約前に、ヴァッケン・メタル・バトル2010やRadio Rock Starbaといったコンテストで注目を集めました。特に、ヴァッケン・メタル・バトルでは、世界中から数千ものバンドが参加する中、ファイナルステージであるヴァッケン・オープン・エアに出場。その後、Radio Rock Starbaでも優勝を果たし、フィンランドのハイプ・プロダクションとの契約に繋がりました。

1stアルバム『STEEL』とヨーロッパツアー

2011年、1stアルバム『STEEL』をフィンランドでリリース。シングル「Show Me How to Die」と「Enter the Metal World」がラジオで頻繁にオンエアされたこともあり、アルバムはフィンランドのチャートで7位にランクイン。その後、ニュークリア・ブラストとのライセンス契約を結び、2012年にはヨーロッパでも発売されました。

ヨーロッパでのプロモーションの一環として、ナイトウィッシュの『Imaginaerum World Tour』にオープニングアクトとして参加。このツアーは両バンドにとって大きな成功を収め、最終日にはナイトウィッシュがバトル・ビーストの「Show Me How to Die」をアコースティックバージョンで演奏し、彼らに敬意を表しました。

ボーカル交代とセルフタイトルアルバム

2012年秋、ニッテ・ヴァロが家族の事情でバンドを脱退。後任としてノーラ・ロウヒモが加入し、同年11月にはソナタ・アークティカのサポートとしてヨーロッパツアーを行いました。ロウヒモ加入後初のシングル「Into the Heart of Danger」を2013年にリリースし、同年5月にはセルフタイトルの2ndアルバム『BATTLE BEAST』を発表。このアルバムは、前作を上回るセールスを記録し、フィンランドのチャートで最高5位、17週にわたってチャートインするヒットとなりました。

日本での人気

バトル・ビーストは、2013年に「LOUD & METAL MANIA」、2014年に「LOUD PARK 14」に出演し、日本でも人気を博しました。そのパワフルなライブパフォーマンスは、多くのファンを魅了しています。

近年の活動

2015年、3rdアルバム『UNHOLY SAVIOR』をリリースし、初のフィンランドチャート1位を獲得。その後、コンポーザーのアントン・カバネンが脱退し、ヨーナ・ビョルクロートが加入しました。2017年には4thアルバム『Bringer of Pain』、2019年には5thアルバム『No More Hollywood Endings』をリリースし、3作連続でフィンランドチャート1位を獲得しています。

現在のメンバー

ノーラ・ロウヒモ (Noora Louhimo) – ヴォーカル (2012- )
ユーソ・ソイニオ (Juuso Soinio) – リズムギター (2008- )
ヨーナ・ビョルクロート (Joona Björkroth) – リードギター (サポート2015, 正規2016- )
エーロ・シピラ (Eero Sipilä) – ベース (2008- )
プル・ヴィッキ (Pyry Vikki) – ドラムス (2008- )
ヤンネ・ビョルクロート (Janne Björkroth) – キーボード (2008- )


バトル・ビーストは、その圧倒的な歌唱力と、ヘヴィメタルの王道を行くサウンドで、これからも世界中のファンを魅了し続けるでしょう。

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