バニパルウィット 突然!猫の国

バニパルウィット 突然!猫の国

『バニパルウィット 突然!猫の国』は、なかむらたかしの原作と絵、佐藤和治の文によって描かれた日本のファンタジー小説です。1995年7月1日にキネマ旬報社から出版されたこの作品は、同日に絵本版も発表されました。また、後に1998年5月30日には原作を基にしたアニメ映画も公開され、幅広い人気を博しています。

ストーリー概要

小学5年生のトリヤスは、彼の飼い犬であるパパドールが忽然と姿を消したことに無関心でした。妹のミーコは、その行方を心配するものの、トリヤスはまったく気にしていなかった。しかし、ある夜、彼らのもとに人間の言葉を話す三匹の猫が現れます。猫たちは二人を猫の国「バニパルウィット」へ連れて行きますが、そこでトリヤスは思いもよらぬ冒険が待ち受けていることに直面します。

トリヤスとミーコは、なんと猫に変わってしまったのです。猫たちからは、パパドールが恐ろしい怪物に変えられ、悪役のブブリーナに支配されているということを聞かされます。しかも彼らには、2日後には自分たちもその怪物になってしまう運命が待っていました。トリヤスは、妹と犬を救うため、猫たちと共に勇気を振り絞り、この未知の世界で立ち向かわなければなりません。

登場キャラクター

トリヤス

本作の主人公であり、小学校5年生の男の子です。友達に馬鹿にされたことをきっかけに、パパドールとの遊びを辞め、宇宙人を信じることもなくなってしまいました。しかし、猫たちとの経験を通じて、失った絆を取り戻そうと心に決めます。

ミーコ

トリヤスの妹で、好奇心に満ちた元気な性格の持ち主。兄のトリヤスを頼りに、猫の国へ冒険に出かけます。

パパドール

トリヤスが大切にしている犬。彼の存在がトリヤスにかけがえのないものだと気づかせる重要なキャラクターです。

ブブリーナ

バニパルウィットの王女で、非常に傲慢な人物。自分の意に反するものには容赦がなく、パパドールを怪物に変えてしまいます。

サンダダ

バニパルウィットの住民で、猫たちにパパドールを救う手助けを依頼します。

ドウドウ

サンダダの弟子で、ブブリーナに従うキャラクター。彼の行動が物語に緊張感を与えます。

この物語は、友情や家族の大切さ、自らの過ちに気づく成長の過程を描いた感動的なファンタジーです。トリヤスとミーコはどのようにしてパパドールを救うのか、そして彼らがどのように絆を取り戻すのか、読者をハラハラさせる内容が盛りだくさんです。また、アニメ映画としても多くの人々に愛されており、原作の魅力が生き続けています。

もう一度検索