バヌア・アク党

バヌア・アク党は、バヌアツにおける主要な政党の一つです。オーストロネシア語族に属する「Vanua'aku Pati」という党名を持ちます。

歴史

この党は、1970年代初頭にウォルター・リニによって、ニューヘブリディーズ国民党として設立されました。当時のニューヘブリディーズは、イギリスとフランスの共同統治領でした。1974年に現在のバヌア・アク党に改名。

1979年の選挙で勝利し、リニが首席大臣に就任。翌1980年にバヌアツが独立すると、リニは初代首相となり、バヌア・アク党は独立後の政権与党となりました。リニは1991年まで首相を務め、その後はドナルド・カルポカスが党首・首相を引き継ぎましたが、同年の選挙で敗北し下野。

1998年に政権を奪還してからは、数年ごとに政権交代を繰り返しています。野党期間中も、第一党であることが多いです。

政策

初代党首のウォルター・リニは、メラネシア社会主義の提唱者であり、彼のリーダーシップの下で、党はメラネシア社会主義に基づく政策を実施しました。冷戦時代には、東側諸国との友好関係を築き、社会主義政権としての立場を鮮明にしていました。

しかし、1991年に党内抗争が発生し、リニが離党。カルポカスが後を継ぎましたが、直後の選挙で敗北。さらに、冷戦終結とソ連崩壊により、後ろ盾を失ったことから、政策を転換しました。1998年の政権復帰以降は、民主社会主義政党として活動しています。

関連事項

メラネシア社会主義
東側諸国

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