バフィー 〜恋する十字架〜

『バフィー 〜恋する十字架〜』とは

『バフィー 〜恋する十字架〜』（原題: Buffy the Vampire Slayer）は、1997年から2003年にかけてアメリカで制作された人気テレビドラマシリーズです。ジョス・ウィードンが製作・監督・脚本を手掛け、全7シーズンが放送されました。

ストーリーの概要

物語の主人公は、サラ・ミシェル・ゲラー演じる女子高生のバフィー・アン・サマーズ。彼女は、バンパイアや悪霊と戦う宿命を背負った「バンパイア・スレイヤー」として選ばれました。ロサンゼルスからサニーデールに引っ越してきたバフィーは、新たな仲間たちと共に、街に潜む闇と戦いながら成長していきます。

制作の背景

このドラマは、1992年に制作された同名映画『Buffy the Vampire Slayer』（日本では『バッフィ/ザ・バンパイア・キラー|バッフィ_ザ・バンパイア・キラー』として公開）をベースに、キャストを一新してテレビドラマ化したものです。ジョス・ウィードンは、当初「モンスターに殺されるだけのブロンド娘」というステレオタイプな表現に疑問を感じ、「ブロンド娘がモンスターを蹴り上げる」作品を作りたいと考えたことが、制作のきっかけだったと語っています。

また、ウィードンは「ホラーとしての高校生活」を描くことを意識し、オカルト的な要素を通して、思春期の若者が抱える個人的な問題や葛藤を表現しました。

作品の特徴

巧みなストーリー展開: バフィーとバンパイアたちの戦いを軸に、友情、恋愛、家族愛など、様々なテーマが織り込まれています。
個性的なキャラクター: バフィーをはじめ、ウィロー、ザンダー、ジャイルズなど、魅力的なキャラクターたちが物語を彩ります。
実験的な演出: セリフが一切ないエピソードや、ミュージカル仕立てのエピソードなど、斬新な演出も話題となりました。
青春ドラマとしての側面: ホラー・アクションでありながら、その本質は青春ドラマであり、登場人物たちの成長や葛藤が丁寧に描かれています。

日本での展開

日本では、2000年からFOXチャンネルで放送され、その後、地上波でも放送されました。また、DVDやVHSも発売され、2021年からはディズニープラスでも配信されています。

コミック版の展開

2007年からは、ジョス・ウィードン自身が手掛けるコミック版の第8シーズンがダークホースコミックス社より刊行されています。

『バフィー』が与えた影響

『バフィー 〜恋する十字架〜』は、その斬新な設定とストーリー展開で、多くの視聴者を魅了し、アメリカのSF・ファンタジードラマに大きな影響を与えました。また、ジョス・ウィードンをはじめとする、ナード系のクリエイターたちの活躍を後押しするきっかけにもなりました。

このドラマは、ホラー、アクション、青春ドラマといった様々な要素が融合した、エンターテイメント作品として、今もなお多くのファンに愛され続けています。

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