バブルボブル2

『バブルボブル2』について

『バブルボブル2』（欧米タイトル：Bubble Bobble Part 2）は、1993年にO. L. M.が開発し、タイトーからファミリーコンピュータ向けに発売されたアクションゲームです。この作品は、1986年のオリジナル『バブルボブル』の続編として位置づけられていますが、ほかにも同社からは「バブルボブル」に関連する作品がいくつかリリースされています。特に『レインボーアイランド』には「THE STORY OF BUBBLE BOBBLE 2」との副題が付けられており、シリーズの複雑な時系列を生み出しています。

ゲームの概要

ファミコン版では、主人公キャラクターとしてカビーとルビーが登場します。彼らは前作の主人公であるバブルンとボブルンの子孫とされ、愛するガールフレンドであるジュディをスカル3兄弟から救い出すために冒険します。ストーリーは、レインボーアイランドエキストラの真のエンディングから100年後を舞台にしているという設定です。

この作品ではキャラクターのデザインが大きく描かれており、プレイヤーにとっては家庭用に適した難易度で楽しむことができます。ゲームプレイはオリジナルと同様の基本システムを踏襲しつつ、さまざまな新しい要素が取り入れられています。

ゲームプレイ

『バブルボブル2』では、プレイヤーは方向キーと2つのボタン（ジャンプと泡吐き）でカビーとルビーを操作します。残機とライフが共存するシステムが採用されており、ライフがゼロになるとミスとなります。また、ハートのアイテムを集めることでライフを回復することが可能です。2人プレイの際は、同時プレイではなく、交互にプレイする形式となっています。

ゲーム内では、多様な敵キャラクターが登場し、斜めや上下に動く床や壁のあるステージがプレイヤーを待ち構えています。特に、敵に接触することや、その攻撃を避ける必要があり、これがゲームプレイの緊張感を生み出しています。Bボタンを溜めて押すことで、泡を体内に貯めて浮上でき、さらに放出することで強力な攻撃を繰り出せるなどの新しい要素も特徴です。

ボーナスゲームとステージ構成

ゲームは全80ラウンドで構成されており、10ラウンドごとに中間ボス、20ラウンドごとに大ボスが出現します。プレイヤーはループ構造のステージを通じてさまざまな障害物や敵キャラクターと対峙しながら、クリアを目指します。さらに、ボーナスゲームとして数種類のミニゲームが用意されています。

ゲームボーイ版『バブルボブルジュニア』

その後、ゲームボーイに移植された『バブルボブルジュニア』では、ストーリーが異なり、伝説の「ばぶるどらごん」の子孫であるロビーが「ぐれーとすかる」という魔王にさらわれた村人を助けるための冒険が描かれ、ゲームプレイの内容もファミコン版とは大きく異なります。このバージョンでも、プレイヤーは泡を使ったアクションを楽しむことができ、遊び方は継承されていますが、ステージ構成が一新され、異なる体験を提供しています。

評価と反響

『バブルボブル2』は、日本のゲーム誌『ファミコン通信』や『ファミリーコンピュータMagazine』でレビューされ、一定の評価を受けました。特に、ファミコン版は満点40点中20点という評価を得ていますが、その内容や遊び方は一部のプレイヤーにとって新鮮な体験となったことは間違いありません。

全体を通じて『バブルボブル2』は、シリーズの中で特異な位置づけを持つ作品であり、アクションゲームとしての楽しさを提供する一方で、独自のストーリーとキャラクター展開を持った意味深い続編として語り継がれています。

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