バルバラ・クラッセン

バルバラ・クラッセン：柔道界の強豪、その軌跡と早すぎる死

バルバラ・クラッセン（Barbara Claßen、1957年11月23日 - 1990年1月13日）は、旧西ドイツ（現ドイツ）のグレンザック＝ヴァイレン出身の柔道選手です。現役時代は72kg級で活躍し、身長は178cmでした。

人物

クラッセンは、ベルギーのイングリッド・ベルグマンスと並び、72kg級の選手でありながら、無差別の国際大会でもその実力を発揮したことで知られています。その卓越した技と力強さで、数々の国際大会で輝かしい成績を収めました。

主な戦績

クラッセンの主な戦績は以下の通りです。

1977年：ドイツ国際 優勝
1977年：ヨーロッパ選手権 3位
1977年：イギリス国際 72kg級 3位、無差別 2位
1978年：ヨーロッパ選手権 優勝
1979年：ドイツ国際 優勝
1979年：ヨーロッパ選手権 72kg級 3位、無差別 優勝
1979年：イギリス国際 優勝
1980年：ヨーロッパ選手権 72kg級 3位、無差別 優勝
1980年：世界選手権 72kg級 2位、無差別 3位
1981年：ドイツ国際 優勝
1981年：ヨーロッパ選手権 72kg級 2位、無差別 優勝
1981年：イギリス国際 優勝
1982年：ドイツ国際 優勝
1982年：ヨーロッパ選手権 72kg級 2位、無差別 3位
1982年：イギリス国際 2位
1982年：世界選手権 優勝
1983年：ドイツ国際 優勝
1983年：ヨーロッパ選手権 72kg級 3位、無差別 3位
1984年：ドイツ国際 優勝
1984年：ヨーロッパ選手権 優勝
1984年：オーストリア国際 3位
1984年：世界選手権 2位
1985年：ドイツ国際 3位
1985年：ヨーロッパ選手権 2位
1985年：福岡国際 3位
1986年：ドイツ国際 3位
1986年：ヨーロッパ選手権 2位
1986年：ベルギー国際 優勝
1986年：イギリス国際 2位
1986年：世界選手権 3位
1987年：ドイツ国際 優勝
1987年：オーストリア国際 3位
1987年：世界選手権 3位
1988年：オーストリア国際 3位
* 1988年：ソウルオリンピック 3位 (公開競技)

中でも、1980年の世界選手権では72kg級で2位、無差別でも3位という好成績を収めました。1982年の世界選手権72kg級では、決勝で強豪イングリッド・ベルグマンスを破り、見事優勝を果たしました。しかし、1984年の世界選手権ではベルグマンスに雪辱を許し、2位に終わりました。その後も、1986年と1987年の世界選手権でそれぞれ3位に入賞し、1988年のソウルオリンピック（公開競技）では銅メダルを獲得しました。

早すぎる死

数々の栄光を手にしたクラッセンでしたが、1990年1月13日に32歳という若さでこの世を去りました。彼女の早すぎる死は、柔道界にとって大きな損失であり、多くの人々に深い悲しみを与えました。

バルバラ・クラッセンは、その卓越した柔道技術と精神力で、旧西ドイツ、そして世界の柔道界に大きな足跡を残しました。彼女の功績は、これからも多くの人々に語り継がれることでしょう。

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