バレリーナ (パチンコ)

バレリーナ (1991年)

1991年10月、平和がリリースした「バレリーナ」は、バレリーナをモチーフにした権利物タイプのパチンコ機で、同社の新要件機第1号機として登場しました。

特徴

役物:
中央には、バレリーナが回転する役物が配置されています。この回転体のVポケットに入賞すると、ランプ（1～8）が点灯し、4～8で停止すれば大当たりとなります。
大当たりは2回ワンセットで、1回目の大当たり後に再度V入賞することで2回目の大当たりが確定します。しかし、通常は2回目のV入賞までに持ち玉が減ることが多く、ホールによっては店員が手で2回目の入賞をアシストするサービスも存在しました。
アタッカー:
初代「バレリーナ」では、アタッカー解放用のチャッカーが回転式ではなかったため、複数個の玉が同時に入賞するとラウンド数が進んでしまうという問題がありました。また、一部の店舗ではアタッカー解放用チャッカーが潰されておらず、フルラウンドを獲得できず出玉が減ってしまうケースもありました。
後継機:
後継機として「ゴールデンバレリーナ」が発売されました。これはランプの当選範囲が5～8に変更されたもので、大当たりは2回ワンセットである点は同じです。
ただし、2回目の権利は必ず当たるわけではなく、ごく稀に外れることもありました（当たり確率 77/80）。
「ゴールデンバレリーナ」では、アタッカー解放用チャッカーが回転式に改良され、フルラウンドでの出玉獲得が可能になりました。
また、回転式チャッカーの釘調整を利用した、いわゆる「コジキ打ち」と呼ばれる攻略法も存在しましたが、効果は限定的でした。
権利消滅後:
権利消滅後、特定回転数（3回）まで回転体の動作が変動し、Vポケットに入賞しやすくなる状態がありました。これを活用し、店側が強制的に権利を獲得させパンクさせることで、客寄せをするという手法も存在しました。
さらに、台の傾きによってVポケットへの入賞率が変動する現象も確認され、2回目の権利取得時や権利消滅後のチャンスタイム中にV入賞率が低下するケースもありました。

CR機

CR時代には「CRバレリーナ」が登場しました。これは1回権利物で、確率変動の大当たり時にのみ次回まで大当たり確率がアップする仕様でした。
攻略雑誌による解析の結果、確変大当たり消化中に奇数ラウンドで点灯した保留は、確変状態での保留消化に限り確変大当たりとなることが判明しました。理論上は永久確変も可能でしたが、実際には非常に困難でした。
その後、「CRスーパーバレリーナ」もリリースされました。
こちらは1～8のランプのうち、4～8（赤色ランプ）に停止で大当たりとなる点は同じですが、権利の概念がなく、パンクも発生しませんでした。

スペック

バレリーナ (1991年)
大当たり確率: 1/5 (デジタル)
賞球数: 7 & 15
NEWバレリーナ
大当たり確率: 1/5 (デジタル)
賞球数: 7 & 15
ゴールデンバレリーナ (1993年)
大当たり確率: 1/8 (デジタル)
CRバレリーナ
大当たり確率: 設定1 1/6.3, 設定2 1/7, 設定3 1/7.9 (デジタル)
CRスーパーバレリーナ (2007年)
大当たり確率: 1/397 (直接当たり), 1/8.33 (デジタル V入賞経由), 1/2.78 (デジタル 直接当たり経由)
賞球数: 3 & 5 & 10 & 12

ゲーム機

オンラインゲームサイト「777town.net」では、「ゴールデンバレリーナ」をプレイすることが可能です。


「バレリーナ」は、その独特なゲーム性と連チャン性により、多くのファンを魅了した機種であり、その後のパチンコ機に大きな影響を与えました。

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