バレーボールイラン男子代表

バレーボールイラン男子代表

バレーボールイラン男子代表は、バレーボールの国際大会で編成されるイランの男子バレーボールナショナルチームです。アジアの古豪として知られ、近年では世界の舞台でも存在感を示しています。

歴史

1945年にイランバレーボール連盟が設立され、1959年に国際バレーボール連盟（FIVB）に加盟しました。イランはアジアのバレーボール界において長い歴史を持つチームであり、アジア競技大会では1958年大会で準優勝、1966年大会で3位入賞を果たしています。

主要な国際大会への出場は、1970年世界選手権と1991年ワールドカップが初となります。アジア選手権には第4回大会から連続出場しており、1999年にはイランで初めて自国開催されました。

1990年代前半まではアジアの第二勢力でしたが、1996年に自国リーグがプロ化され、スーパーリーグが発足すると、イヴァン・ブガインコフや松本文彦といった指導者の下で力をつけ始めました。その結果、1998年には28年ぶりとなる世界選手権出場を果たしました。

2002年釜山アジア競技大会で銀メダルを獲得、2003年アジア選手権で3位入賞、さらにユース、ジュニア世代が世界トップレベルへと底上げされ、シニアの強化が進んだ2000年代後半にはパク・ギウォンやゾラン・ガイッチの指導によりアジアの強豪へと成長しました。2011年と2013年にはジュリオ・ベラスコ監督の下でアジア選手権優勝を果たしています。

2004年アテネオリンピック、2008年北京オリンピックの最終予選では出場権を逃しましたが、2010年世界選手権大陸予選では韓国を抑えて本選出場権を獲得しました。2009年にはアジア選手権で準優勝し、ワールドグランドチャンピオンズカップにアジア代表として初出場を果たすなど、チームにとって飛躍の年となりました。

2010年世界選手権では、1次ラウンドでイタリアをフルセットに追い込みましたが、惜しくも敗れ、2次ラウンド進出はなりませんでした。しかし、2011年バレーボール男子アジア選手権で初優勝を飾ると、同年のワールドカップではセルビア、ポーランド、アルゼンチンといった強豪国を破り、9位という好成績を収めました。

2014年世界選手権では、チーム史上最高位となる6位入賞を果たし、世界を驚かせました。そして、2016年6月のリオデジャネイロオリンピック世界最終予選を突破し、ついにオリンピック初出場を決めました。

過去の成績

オリンピック
2016年 - 5位
2020年 - 9位
世界選手権
2014年 - 6位
ワールドカップ
1991年 - 11位
2011年 - 9位
2015年 - 8位
2019年 - 8位
グラチャン
2009年 - 5位
2013年 - 4位
2017年 - 3位
アジア選手権
優勝2回（2011年、2013年）

代表監督（一部）

イヴァン・ブガインコフ
松本文彦
パク・ギウォン
ゾラン・ガイッチ
フリオ・ベラスコ
ラウル・ロサノ
ウラジーミル・アレクノ

代表選手（一部）

アリレザ・ナディ
モハンマド・ムーサビ
ミルサイード・マルーフ
ファルハッド・ガエミ
アミル・ガフール
ミラド・エバディプール

関連項目

バレーボールイラン女子代表

外部リンク

バレーボールイラン男子代表（英語）
イランバレーボール連盟（ペルシャ語）

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