バロン・モルド

バロン・モルド：魔術を操るヴィラン

バロン・モルド、本名カール・アマデウス・モルドは、マーベルコミックに登場するスーパーヴィランであり、ドクター・ストレンジの宿敵として知られています。彼は魔術の才能を持ち、特に黒魔術や悪魔召喚に長けています。

生い立ちと魔術の道へ

モルドはトランシルバニアの裕福な貴族の家に生まれ、幼少期から贅沢な生活を送っていました。祖父の影響でオカルトに興味を持ち、魔術に強い関心を抱くようになります。その後、彼は魔術師エンシェント・ワンの弟子となり、魔術の修行を積みます。しかし、モルドは力を求めており、エンシェント・ワンの知識を全て学んだと勘違いし、彼を抹殺しようと企てます。この企みはストレンジによって阻止され、モルドは破門されます。

ドクター・ストレンジとの対立

モルドは破門後も黒魔術の研究を続け、邪悪な魔術師として力を増していきます。ストレンジへの復讐を企て、様々な方法で彼を陥れようとしますが、全て失敗に終わります。時には悪魔ドルマムゥの力を利用し、ストレンジになりすますこともありました。

能力とスキル

モルドは、長年の研究により、様々な魔術を使いこなします。催眠術、動物磁気、強大な爆風の生成、テレポート、アストラル投射など、その能力は多岐にわたります。また、武道の心得もあり、魔法に関する知識も豊富です。悪魔を召喚することもできますが、完全には制御できていません。

その他のバージョン

モルドは、様々な作品に登場しています。

ミュータントX：最終号で、他のヒーローやヴィランと協力して戦いますが、ヴィランと見なされています。
シークレット・ウォーズ2099：モルドの子孫が登場します。
MARVEL’ｓウェイストランダーズ：アース21923では、村を経営し、ダークホールドを所有していましたが、ドクター・ドゥームに殺害されます。
MCU（マーベル・シネマティック・ユニバース）：キウェテル・イジョフォーが演じ、日本語吹替は小野大輔が担当します。ここでは、かつてはエンシェント・ワンの弟子で、ストレンジの兄弟子でしたが、後に決別します。

MCU版におけるモルド

MCUでは、モルドは自然の調和を重んじる魔術師として描かれています。彼は生真面目で倫理観が強い一方、融通が利かない一面も持っています。エンシェント・ワンからは、「魂が固すぎる」と危惧されています。アース838では、ソーサラー・スプリームとして登場し、イルミナティの一員でもあります。この世界のモルドは、ストレンジの才能に嫉妬し、彼を堕落させようとします。

MCU版の能力と装備

MCU版のモルドは、熟練した魔術師でありながら、体術やレリック（魔術的な武器や道具）を使った近接戦を好みます。

スリング・リング：ゲートウェイを開く指輪。
ヴァルトのブーツ：空中を歩行・跳躍できるブーツ。
リビング・トリビューナルの杖：多節棍のように変化する杖。

他のメディアでの登場

モルドは、様々なテレビアニメやゲームにも登場しています。

テレビアニメ：『スパイダーマン』、『The Super Hero Squad Show』、『アルティメット・スパイダーマン』、『アベンジャーズ・アッセンブル』、『マーベル スパイダーマン』など
* ゲーム：『MARVEL ULTIMATE ALLIANCE』、『Marvel: Avengers Alliance』、『MARVEL オールスターバトル』、『マーベル・パズルクエスト』、『LEGO マーベル スーパー・ヒーローズ 2 ザ・ゲーム』、『マーベル・フューチャーファイト』、『MARVEL フューチャーレボリューション』など

バロン・モルドは、ドクター・ストレンジの物語において重要な役割を果たすヴィランであり、その複雑なキャラクターは多くのファンを魅了しています。

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