バンバ通り

バンバ通り：宇都宮の街を彩る歴史と変貌

栃木県宇都宮市の中心部を南北に貫くバンバ通りは、古くから宇都宮の商業と文化の中心地として発展してきた歴史ある繁華街です。宇都宮二荒山神社の門前町として栄え、その歴史は中世にまで遡ります。かつては「荒尾崎」と呼ばれ、宇都宮明神（現在の宇都宮二荒山神社）や東勝寺の境内地の一部を形成していました。

江戸時代には、宇都宮城と宇都宮二荒山神社を結ぶ参道として「馬場」と呼ばれるようになり、これが変化して「バンバ」と呼ばれるようになったと言われています。戦前には、宇都宮随一の繁華街として賑わい、多くの商店が軒を連ねていました。

戦後の高度経済成長期には、西武百貨店、上野百貨店など大型商業施設が進出し、さらに発展を遂げます。特に、バンバ通りと大通りの交差点角には、西武百貨店、上野百貨店新館・本館の3棟が建ち並び、宇都宮最大の繁華街の中核を形成していました。1997年には、パルコが開店し、更なる賑わいをみせました。

しかし、バブル経済崩壊後の不況や足利銀行の経営危機による経済停滞の影響を受け、2000年には上野百貨店が倒産、2002年には西武百貨店が撤退するなど、大きな変化を経験します。

その後、西武百貨店の跡地にはラパーク長崎屋（現在のMEGAドン・キホーテ）が進出し、上野百貨店跡地にはうつのみや表参道スクエアが建設されるなど、再開発が進められました。これらの商業施設は、ファミリー層や若者を中心に集客し、一定の成功を収め、バンバ通りは宇都宮の中核的な商店街としての役割を担い続けました。しかし、2019年にはパルコも撤退し、街の風景は再び変化を迎えています。

近年では、パルコとMEGAドン・キホーテ周辺には、若年女性向けのアパレルショップやテイクアウト型の飲食店が増え、門前町としての歴史を受け継ぎつつも、若者の街としての新たな魅力も加わっています。

バンバ通りの歴史を振り返ると、時代と共に変化を繰り返しながらも、宇都宮市民の生活や文化に深く関わってきたことが分かります。今後も、この街がどのような姿へと変化していくのか、注目すべきでしょう。

歴史的な出来事

仁徳天皇41年：宇都宮二荒山神社創建
1868年：宇都宮城の戦いによる被害
1929年：上野百貨店開店
1945年：宇都宮空襲
1969年：上野百貨店新館開店
1971年：西武百貨店開店
1997年：パルコ開店
2000年：上野百貨店経営破綻
2002年：西武百貨店閉店
2003年：長崎屋開店
2007年：うつのみや表参道スクエア開店
2010年：長崎屋がMEGAドン・キホーテに転換、シティタワー宇都宮竣工
2017年：バンバひろばでFIBA 3x3ワールドツアー開催
2019年5月：パルコ閉店

周辺施設

MEGAドン・キホーテ ラパーク宇都宮店
宇都宮二荒山神社
うつのみや表参道スクエア
シティタワー宇都宮

関連事項

繁華街
門前町
大通り（宇都宮市）
オリオン通り
* 御橋通り

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