バーダック

バーダックについての詳細

概要

バーダックは、鳥山明が描いた漫画『ドラゴンボール』を元にしたアニメ『ドラゴンボールZ』のスピンオフ作品『ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦〜フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父〜』に登場するキャラクターです。彼はサイヤ人の一員であり、ラディッツとカカロット（孫悟空）の父として知られています。このキャラクターは原作漫画においては回想シーンでのみ登場していたのですが、スピンオフである本作では主役としてしっかりと描かれました。

原作者の鳥山明はこのスピンオフについて、人々の印象に残るエピソードとして特にお気に入りであり、彼自身が普段描かないタイプの物語であると述べています。バーダックはこの作品でオリジナルキャラクターとして生まれましたが、後にフリーザの回想で原作にも登場することとなります。これに関して、鳥山はその感動を語り、アニメスタッフには事前に知らせていなかったため、キャラクターデザインを担当した中鶴勝祥は非常に喜んだとされています。

バーダックの名前は「ゴボウ」の英語読み「Bardock」に由来しています。

人物像・戦闘力

バーダックの一人称は「俺」であり、見た目は鋭い目つきを持つ独特な髪型をしていて、カカロットに似ています。左頬には十字の傷があり、その性格は粗野で口調も荒々しいですが、仲間への思いは強いです。子供への愛情は薄いものの、自分の仲間を守るためには非常に勇敢に立ち向かう姿勢が特徴的です。

彼はサイヤ人の最下級戦士として生まれましたが、数多くの戦闘を経験し、その結果としてイーブン以上の戦闘力を持つようになりました。その評価はサイヤ人の中でも非常に高く、10000前後の戦闘力を誇ります。彼はフリーザ軍の兵士たちを一撃で倒すことができ、数十人の攻撃を避けながら逆に同士討ちを誘発させるなど、優れた戦術眼を持つ戦士でもあります。

各作品でのバーダック

『ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦』では、フリーザによるサイヤ人抹殺の陰謀を知ることになります。仲間たちがフリーザの部下、ドドリアに襲われて殺されてしまい、彼は自身も単身でフリーザに立ち向かいます。その際に放ったエネルギー弾はフリーザの攻撃に消されてしまい、バーダックは絶命しますが、最後には我が子カカロットを思いながら静かに微笑むシーンが印象的です。

また、作品『ドラゴンボール エピソード オブ バーダック』では、バーダックがタイムスリップし、異なる時代の惑星ベジータでの冒険が描かれています。そこで彼は英雄として称えられると同時に、新たな仲間や敵と出会い、さまざまな試練を乗り越えて成長していきます。特に、フリーザの先祖との戦いでは超サイヤ人に覚醒する重要なシーンもあります。

ゲームでのバーダック

バーダックは様々なゲーム作品にも登場し、それぞれ異なるIFストーリーが展開されています。例えば、『真武道会2』ではあの世に住みながら孫悟飯（未来）と出会い、共闘する姿が描かれています。このようにゲームの中でも彼のキャラクターは多様化され、プレイヤーに楽しさを提供しています。

家族関係

彼の家族関係も非常に興味深いです。妻であるギネとの関係は、繁殖目的だけでなく深い絆があるとされ、彼らの物語が補完されています。バーダックはまた、平凡でないサイヤ人であり、仲間を大切にする姿勢が一部のサイヤ人から強く慕われていますが、それまでは冷血で単純な思考のサイヤ人と見なされがちでした。

バーダックというキャラクターはその独自の背景や人間性、さらに彼がもたらす数々の物語によって、『ドラゴンボール』のファンにとって重要な存在となっています。彼の物語は戦士としての邂逅だけでなく、父親としての深い愛情や仲間への思いを描き出し、シリーズ全体においても印象的なキャラクターとして位置づけられています。

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