バードライフ・インターナショナル

バードライフ・インターナショナルについて

概要

バードライフ・インターナショナル（BirdLife International）は、鳥類保護を目的とした国際的な環境NGOであり、イギリスを本部として、世界中の野鳥の生態に関する調査や保護活動を行っている団体です。1922年に「国際鳥類保護会議（International Council for Bird Preservation、ICBP）」として設立され、現在では世界中の鳥類保護団体と連携し、約277万人の会員を持つ大規模なネットワークへと成長しています。

名誉総裁には高円宮妃久子が就任しており、事務総長にはHazell Shokellu Thompsonが務めています。日本においては、日本野鳥の会などがパートナー団体として活動していますが、台湾からは中華民国野鳥学会が参加していましたが、特定の要求に応じなかったために2020年に除名されました。

バードライフ・アジア

バードライフ・アジア（BirdLife-Asia）は、バードライフ・インターナショナルのアジア地域を対象とした部門で、2002年には、アジア部門を日本の東京都新宿区に移設し、その後2012年にシンガポールに業務を移しました。これに伴い、東京事務所は国際本部との連絡を主な業務とし、2014年には「バードライフ・インターナショナル東京」と改名されました。初代代表には、市田則孝氏が任命されました。

鳥類の多様性と保全活動

アジアには約2,700種の鳥類が生息しており、その中で664種がレッドデータ・ブックに登録されています。最も多くの絶滅危惧種を持つ国はインドネシアで、115種に上ります。日本は45種で9番目の多さです。また、2019年には高円宮妃の立ち会いの下、バードライフ・インターナショナル東京とJリーグ鳥の会が協力して鳥類保全に関する活動協定を結びました。これにより、Jリーグのクラブが実施する鳥類保全活動に対し、バードライフ・インターナショナル東京が支援を行っています。

参考文献

さまざまな参考文献を通じて、バードライフの活動や生態調査に関する重要な情報が得られています。例えば、『絶滅危惧種・日本の野鳥―バードライフ編レッドデータ・ブック』や『世界鳥類大図鑑』などが公開されており、これらは鳥類保護活動の理解を深めるのに役立っています。

結論

バードライフ・インターナショナルは、国際的な鳥類保護の中心となる団体として、その活動は地球全体の環境保護に貢献しています。保護活動や生態調査の推進を通じて、未来の世代のために持続可能な自然環境を守るための取り組みは、国際的な連携の重要な一部です。

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