バードン (ウルトラ怪獣)

バードン

バードンは特撮テレビドラマ『ウルトラマンタロウ』に初めて登場した架空の怪獣で、「火山怪鳥」とも呼ばれています。彼はウルトラシリーズにおいて特に強力な存在として描かれ、初登場時にはウルトラ戦士を二人も倒したことで、「地球最強の怪獣」と称されました。

登場作品

バードンは『ウルトラマンタロウ』の第17話から第19話までに登場し、その姿と能力で日本国内に恐怖を広めました。この怪獣は鳥型で、獰猛な性格を持つ肉食です。彼は特に古代の怪獣ケムジラの捕食者として知られています。バードンは現代の人間や家畜も狙い、飛行機や食肉倉庫を襲う場面が描かれています。

武器と特性

バードンの主な攻撃手段は、口から吐き出す約4万度の火炎と致命的な毒を含む鋭いくちばしです。この猛毒はウルトラ戦士に致命傷を与えることもでき、強力な存在としての名声を確立しました。彼は大熊山の火口で長い眠りについていましたが、火山活動の再開に伴って復活し、ケムジラとともに恐怖を振りまきます。最終的には、ウルトラマンタロウとの対峙でエネルギー切れに追い込まれ、壮絶な戦いの末に倒されます。

デザインと制作

バードンのデザインは鈴木儀雄によって担当され、彼自身もデザイン作業は難航したと語っています。その造形物にはスーツの他に、無可動の飛び人形も存在しました。また、バードンを扱うストーリーが3話連続で放送されたのは、視聴率低下を防ぐために制作されたものであるとしています。

その他の設定とリメイク

『ウルトラマンメビウス』においても、新たなバードンが登場し、前作と似た肉食性のグロテスクな姿が描かれました。このバードンは「マグマバードン」と呼ばれ、以前の能力に加え毒袋による新たな攻撃が強調されています。

他にも多くの作品にバードンが姿を見せ、様々なバリエーションやエピソードが展開されています。ゲームや漫画、映画などに出演し続けており、ウルトラシリーズの中でも特に印象深い存在となっています。一般的には、彼は記憶に残る怪獣として知られ、特に子供たちにトラウマを植え付けた最恐の鳥怪獣と評されています。

まとめ

バードンは、特撮界において単なる怪獣を超えた存在感を持つキャラクターです。その過激な攻撃性や壮絶な戦いを通じて、視聴者に強烈な印象を与え、今もなお多くのファンに愛されています。彼の登場は、ウルトラシリーズにおける怪獣の魅力を一層際立たせるものであり、今後も様々な形で語り継がれていくことでしょう。

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