バーニー・トーピン

バーニー・トーピン

バーニー・トーピン（Bernie Taupin CBE）は、イギリス出身のアメリカ人作詞家であり、主にエルトン・ジョンとの共同作業で広く知られています。彼はエルトン・ジョンの楽曲のほとんどに詞を提供しており、その作詞家としての業績は高く評価されています。本名はバーナード・ジョン・トーピンです。

幼少期と初期の生活

トーピンは、1960年代初頭にリンカンシャー南部のフラッターズハウスという農場で生まれました。彼の家庭は、農業を営む父と、フランス文学を学んだ母がいました。幼い頃から家庭環境に恵まれ、自然や文学に対する強い興味を育んできました。彼は11歳の弟と一緒に育ち、早い段階から執筆に興味を持つようになりましたが、学校生活にはあまり適応できなかったようです。

15歳で学校を中退し、地元の新聞に見習いとして仕事をすることになりますが、短期間で辞めてしまいます。彼は田舎の生活を楽しんでおり、仲間と遊びながら青春を過ごしました。その後、エルトン・ジョンとの運命的な出会いが彼の音楽キャリアへと続きます。

エルトン・ジョンとの出会い

1967年、トーピンは音楽誌の広告を見てリバティ・レコードに応募し、そこでエルトン・ジョンと出会います。初めての作品は「僕の歌は君の歌」で、そこから長年の成功を収めることになります。彼らは非常に多くのアルバムを共作し、2人組としての関係は1960年代から現在にかけてずっと続いています。

1970年代のヒット曲

トーピンとジョンが共作した楽曲は数多くあり、特に1970年代には「ロケット・マン」、「クロコダイル・ロック」、「キャンドル・イン・ザ・ウィンド」など、後のスタンダードナンバーとなる楽曲が生まれました。トーピンの詞には物語性が強く、彼自身の体験や感情が強く反映されています。また、彼は1997年にダイアナ妃の追悼歌として「キャンドル・イン・ザ・ウィンド」を書き直し、全世界で非常に高い評価を得ました。

音楽以外の活動

作詞活動に加え、トーピンはビジュアルアートにも取り組んでおり、2010年以降はオリジナル作品の展覧会を行っています。彼のアート作品はアメリカ各地の美術館で展示され、星条旗などのモチーフが特徴です。また、彼は数冊の著書も出版しており、自伝的要素を含む作品もあります。

私生活

バーニー・トーピンは、これまでに4度結婚しており、現在は第4代目の妻ヘザー・キッドと共にカリフォルニア州に住んでいます。夫妻には2人の娘がいます。

トーピンの音楽とアートの両方における独自の視点は、彼を特別な存在にしています。エルトン・ジョンとの強い絆を持ちながらも、他のアーティストとのコラボレーションにも積極的で、その才能は今もなお光り輝いています。

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