バーバラ・バック

バーバラ・バック：モデルからボンドガールへ、そしてハリウッドを彩る星

バーバラ・バック（1947年8月27日生まれ）は、アメリカ合衆国の女優として知られる存在です。ニューヨークのクイーンズで、東欧からの移民であるユダヤ系の父とアイルランド系の母との間に生まれました。バックのキャリアは、華やかなモデルとしての活動から始まりました。その後、イタリア人実業家アウグスト・グレゴリーニと結婚し、イタリアで2人の子供をもうけます。そのうちの一人は、後に歌手として活躍し、同性愛者であることを公表したフランチェスカ・グレゴリーニです。

イタリアでの生活を経て、バックは離婚後アメリカへ帰国。そして、彼女のキャリアに大きな転機が訪れます。1977年公開のジェームズ・ボンドシリーズ、『007 私を愛したスパイ』でボンドガールとして出演。この作品における圧倒的な存在感と美しさは、世界中の観客を魅了し、バックを国際的なスターへと押し上げました。

『007 私を愛したスパイ』以降、バックは精力的に映画界で活躍を続けます。イタリア映画への出演経験を生かし、様々な作品に出演し、女優としての幅を広げていきました。その作品の中には、アクション映画からコメディ映画まで、多様なジャンルが含まれています。中でも、1981年公開の『おかしなおかしな石器人』での演技は特筆に値します。この作品で共演したのが、元ビートルズのリンゴ・スターでした。

そして、運命的な出会いから、バックはリンゴ・スターと結婚。現在も二人は幸せな結婚生活を送っていると言われています。バックは、数々の映画に出演し、スクリーンを通して、その美貌と演技力で世界中の観客を魅了し続けてきました。

彼女のキャリアは、単なる女優としての活動にとどまりません。モデルとしての経験、イタリアでの生活、そしてハリウッドでの成功など、多彩な人生経験が、バックという人物を作り上げています。彼女は、自身の魅力と才能を活かし、映画界に輝かしい足跡を残した、まさに時代を象徴する存在と言えるでしょう。

主な出演作品

バックの出演作品は多岐に渡ります。初期のイタリア映画での経験から培われた演技力は、ハリウッド進出後も発揮されています。代表的な作品としては、以下のものがあげられます。

『タランチュラ』（1970）
『水の中の小さな太陽』（1971）
『復讐の銃弾』（1974）
『007 私を愛したスパイ』（1977）
『パニック・アリゲーター/悪魔の棲む沼』（1978）
『ナバロンの嵐』（1978）
『ドクター・モリスの島/フィッシュマン』（1979）
『ジャガーNO.1』（1979）
『恐怖のいけにえ/呪われた近親相姦の館』（1980）
『おかしなおかしな石器人』（1981）
* 『ヤア!ブロード・ストリート』（1984）

これらの作品を通して、バックは、様々な役柄に挑戦し、女優としての力量を遺憾なく発揮しました。彼女が残した輝かしい功績は、これからも多くの人々に感動と興奮を与え続けるでしょう。バーバラ・バックという女優の軌跡は、まさに映画史に刻まれた、忘れがたい物語です。

もう一度検索