バーバーハーバー

バーバーハーバー

小池田マヤによる漫画作品『バーバーハーバー』は、講談社の漫画雑誌「モーニング」にて2001年から2005年まで連載されました。全7巻の単行本が刊行されており、一見変則的ながらも4コマ漫画の形式を取っています。

物語は、SF（千里・フィクションの略）の要素を織り交ぜながら、大阪の理容店を舞台に展開されます。連載終了後には、ウェブコミック誌「e-manga」にて10年後を描いた続編『バーバーハーバーNG (Next Generation)』が連載されました。その後、e-mangaのサービス終了に伴い、2007年に加筆・修正を施した単行本として再登場しました。

ストーリー

久しぶりに故郷の大阪へ帰省した東子は、半年ぶりのデートを前に顔剃りを忘れていたことに気づきます。そこで偶然見かけた理容店に飛び込み、マスターと出会います。その後、東京へ戻った東子は、マスターとFAXを通じて文通友達となります。この出会いをきっかけに、物語は思わぬ方向へと進んでいきます。

主な登場人物

馬場皆人（ばば みなと）:
ヘアーサロンみなとのマスター。少しぼんやりした性格で、ふとしたきっかけで「えーなあ…」というセリフと共にメルヘンの世界に入り込んでしまう癖があります。特徴的な薄いザビエルハゲを隠すため、毎回異なる柄のバンダナを着用しています。愛車はAE92トレノ。続編『NG』ではハゲがさらに進行しています。
鹿崎東子（しかざき とうこ）:
英国系製薬会社に勤務するOL。当初はセールスウーマンでしたが、後に念願の研究所へ配属されます。大の酒好きで、実家には酒関係のコレクションを所有しています。マスターに一目惚れし、積極的にアプローチを試みますが、マスターの鈍感さや自身の飲みすぎが原因で失敗ばかり。推定Dカップの持ち主で、マスターからは「ウサギさん」のようなイメージを持たれています。遠距離恋愛の末、マスターと結婚しますが、料理の腕はあまり上達していません。
馬場研人:
マスターの弟で美容師。兄と瓜二つの容姿ですが、髪はフサフサ。女性にモテるタイプです。兄とは異なりタバコを吸います。兄同様、少しぼんやりした一面も。凛々しい顔立ちの女性が好み。続編『NG』ではヒゲを蓄えています。
高柳幸:
神戸の大学に通う一年生。智子とは浪人時代の予備校で知り合った親友。179cmの高身長で、しっかり者でサバサバした性格から「王子様」と呼ばれ、同性に人気があります。恋愛やおしゃれには疎い。後に研人と結婚します。
鳥飼美香:
東子の長年の親友。通称ミカリン。ヘビースモーカーで、化粧品会社に勤務しています。サバサバした性格で、東子の恋愛相談に乗り、的確なアドバイスを送ります。趣味はバーナーを使ったガラスの小物作り。物語の途中で彼氏のひがぴょんと結婚します。
東英二:
ミカリンの彼氏で後に結婚。通称ひがぴょん。ミカリンと同じ化粧品会社の大阪支社に勤務し遠距離恋愛をしていましたが、東京への転勤を機に結婚。
平井友和:
平井酒店二代目。マスターの幼なじみ。ハンサムだが巨乳好きで、奈美に隠れて浮気をすることがあり、奈美によく蹴られています。学生時代にアルバイトで当時女子高生だったミカリンと知り合い、現在も弱味を握られています。
平井奈美:
平井酒店二代目の奥さん。マスターの幼なじみ。貧乳で酒好き。ガサツな性格ですが、人見知りをするなど意外とデリケートな一面も。実家は平井酒店の隣。夫婦揃って続編『NG』でも外見があまり変化していません。
大黒秀一:
マスターの幼なじみ。総務省職員。右目の下にホクロがあるため、通称はホクロン。性格に難あり。メガネを外すと美形。太めの体型ですが、続編『NG』では痩せて美中年になっています。智子とは会うたびにケンカばかりしていますが、内心は大切に思っています。ガンダムオタクで、本名の「秀一(ひでかず)」ではなく、声優と同じ読みの「秀一(しゅういち)」を自称しています。
高橋智子:
酒、タバコ、パチンコ好きの美少女。男関係には慣れていますが、女友達は少ないようです。マスターに初恋をしますが、憎まれ口と年齢差から、マスターには全く気づかれず、顔と名前すら覚えてもらえません。浪人の末に東京の大学に進学。同時期に東京に転勤したホクロンと寮で隣同士となり、腐れ縁となります。

受賞

全理連第1回チョキちゃん大賞
東京都理容組合「RIYO髪っぴー大賞」

『バーバーハーバー』は、理容業界のイメージアップに貢献したとして、これらの賞を受賞しています。

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