バーンチャン工業団地

バーンチャン工業団地の概要

バーンチャン工業団地は、タイ工業団地公社が管理する工業団地の一つで、バンコクのミンブリー区とカンナーヤーオ区に跨る広大な敷地に位置しています。1982年の開設以来、多くの企業がこの地に拠点を構え、タイの産業発展に貢献してきました。特に、日系企業は20社と多く、国際色豊かな工業団地となっています。

立地とアクセス

バンコク中心部から約25km、クローントゥーイ港から約30km、スワンナプーム国際空港からは約15kmという、物流において非常に便利な場所に位置しています。この恵まれた立地条件が、国内外の多くの企業にとって魅力的な要素となっています。

団地内の施設

工業団地内には、以下の様な施設があります。

水道: 首都水道公社から1日あたり6,500㎥の給水能力があり、予備井戸も5箇所設置されています。
電力: ミンブリー区首都電力公社のバーンチャン発電分所から供給。電圧は24kVです。
通信: 360回線の電話回線（TOT）が利用可能です。
廃水処理: 各工場が個別に廃水処理設備を設けています。共同処理施設はありません。
ゴミ処理: 一般ゴミはミンブリー区役所、カンナーヤーオ区役所、およびBPECが、危険ゴミは認可を受けた専門業者によって処理されます。
道路: 幹線道路は幅員24m、補助幹線道路は幅員21m、16m、13mと、十分な道路網が整備されています。
洪水対策: 9,108mのコンクリート製雨水放水路システムと、4,940mの土製雨水放水路システムが整備されています。
防火システム: 消火栓25ヶ所、6立方メートル級水槽車1台、そして消防署が設置されています。
ワンストップサービスセンター: タイ工業団地公社本部とバーンチャン工業団地事務所に設置されており、手続きを円滑に進めることができます。

過去の洪水被害と対策

2011年には、タイ北部の大雨の影響で、アユタヤ県内を始めとする各地で洪水が発生しました。バーンチャン工業団地もその影響を受け、一時的に洪水被害の可能性がある工業団地として指定されました。その後、警戒レベルが引き上げられ、ランプラチュー運河の水位上昇に警戒が呼びかけられました。一時的に浸水も発生しましたが、工業団地公社によるポンプ排水作業により、被害は最小限に抑えられました。この経験から、洪水対策の重要性が改めて認識されています。

まとめ

バーンチャン工業団地は、タイの経済成長を支える重要な拠点の一つです。充実したインフラ、立地条件、そして過去の教訓を生かした災害対策が整備されています。今後も、この工業団地はタイ経済の発展に貢献していくことでしょう。

関連情報

管理事務所所在地:
60 หมู่ 14 ซอยเสรีไทย 87 ถนนเสรีไทย แขวงมีนบุรี เขตมีนบุรี กรุงเทพมหานคร 10510
関連項目:
工業省 (タイ)
タイ工業団地公社
外部リンク:
* タイ工業団地公社ウェブページ内バーンチャン工業団地紹介（日本語）

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