パウルス・モーゼス

パウルス・モーゼス



パウルス・モーゼス（Paulus Moses）は、1978年6月4日生まれのナミビアのプロボクサーです。彼は元WBA世界ライト級王者として知られ、ボクシングキャリアの傍ら、警察官としても活躍していました。モーゼスはナミビア国内のアマチュアボクシングで成功を収め、2002年にプロデビューを果たします。

来歴



モーゼスは2002年11月8日にプロボクサーとしてのキャリアをスタートさせ、デビュー戦で2回TKO勝ちを収め、見事なスタートを切りました。2005年にはシンピウェ・ジョニとのWBAパンアフリカンライト級王座決定戦で6回TKO勝ちを挙げ、王座を獲得しました。その後、初防衛戦を2006年に行い、マシェク・コンドワニと対戦し12回判定勝ちを収めました。

同年の6月にはシヴィウェ・ントシンガワとの対戦で2度目の防衛に成功し、着実に実力を示していきました。彼のさらなる飛躍が期待されたのは、2009年1月のことでした。この時、パシフィコ横浜でWBA世界ライト級レギュラー王者小堀佑介と初の世界タイトル戦を行い、アウトボクシングの戦術で3-0の判定勝ちを収めて晴れて世界王者に輝きます。この勝利により、ナミビア出身のボクサーとしてはハリー・サイモンに次ぐ世界王者となりました。

その後、同年1月10日には正規王者に認定されますが、翌月にはファン・マヌエル・マルケスによりスーパー王座が設立され、モーゼスは再びレギュラー王者に戻ります。2009年7月にはウイントフックで初防衛戦を行い、嶋田雄大に対して3-0の判定勝ちで王座防衛に成功しました。試合後、観客席で観戦していたサム・ヌジョマ前大統領からも祝福を受けました。

しかし、2010年には暫定王者のミゲル・アコスタとの王座統一戦で初黒星を喫し、王座から陥落します。以降、2012年にはWBO世界ライト級王者リッキー・バーンズとの試合で再度タイトル獲得には至らず、結果的にモーゼスは王座を手に入れることができませんでした。

その後、2012年に行われたWBOインターナショナルライト級王座決定戦では元IBF世界スーパーフェザー級王者のカシウス・バロイに勝利し、再びベルトを獲得。2013年には初防衛に成功し、続く試合でも連続して勝利を収めました。

モーゼスはプロキャリアの中で数々のタイトルを獲得し、29歳のときにはWBOアフリカライト級王座も獲得しましたが、2015年以降はタイトル獲得に苦しむこととなります。2016年にはWBOアフリカライト級王座決定戦に勝利し、再びタイトル防衛に成功します。

戦績



モーゼスの戦績は、アマチュアボクシングでの45戦全勝に対し、プロボクシングでは41戦37勝（22KO）、3敗、1無効試合を誇ります。

獲得タイトル



モーゼスのボクシングキャリアは、常に前進し続ける強い意志を示しており、多くのファンに愛されています。

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