パウル・ヘルビガー

パウル・ヘルビガー（Paul Hörbiger, 1894年4月29日 - 1981年5月5日）は、ハンガリー（現ブダペスト）出身のオーストリアの俳優です。

生涯

ヘルビガーは、ブダペストで生まれました。ウィーンの高等技術学校を卒業後、演劇の世界へ進みます。第一次世界大戦に従軍後、1919年にライヒェンベルク、プラハのドイツ劇場、ウィーン、ベルリンなどの舞台に立ち、俳優としてのキャリアをスタートさせました。

1928年からは映画界にも進出し、以降、オーストリアやドイツの映画に欠かせない名脇役として数多くの作品に出演しました。その演技力と独特の存在感で、映画界に確固たる地位を築き上げました。

1940年から1946年までの間は、ウィーンのブルク劇場のメンバーとして舞台にも立ち続けました。舞台と映画の両方で活躍し、幅広い観客を魅了しました。

息子のトーマス・ヘルビガー（Thomas Hörbiger、1931～2011）も俳優となり、1957年の映画『野ばら』では親子共演を果たしています。

1981年5月5日、ヘルビガーは生涯を閉じました。彼の墓はウィーンにあります。

主な出演映画（日本公開作品）

会議は踊る (1931年) - DVD発売
ベロニカの花束 (1933年)
春のパレード (1934年)
母の瞳 (1939年)
モーツァルトの恋 (1948年) - DVD発売
第三の男 (1949年) - DVD発売
脱走者 (1949年)
女王さまはお若い (1954年)
街道強盗 (1955年)
野ばら (1957年) - DVD発売。ウィーン少年合唱団と共演。
* 白銀に躍る (1961年) - DVD発売。イナ・バウアーと共演。

パウル・ヘルビガーは、オーストリア映画界を代表する俳優の一人として、その名声は今もなお語り継がれています。

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