パキスタキス

パキスタキス

パキスタキス（学名：Pachystachys）は、キツネノマゴ科に属する熱帯性の植物です。原産地はメキシコからペルーにかけての中南米地域で、その美しい花姿から園芸植物として広く栽培されています。

特徴

パキスタキスの最大の特徴は、その花穂を覆うように重なる苞（ほう）です。特に園芸種として流通しているのはパキスタキス・ルテア(Pachystachys lutea)という種で、黄色い苞が幾重にも重なり、独特の形状を形成します。この苞に覆われた花穂は、エビの尻尾に似ているコエビソウと共通の特徴です。耐寒性は低く、熱帯性の花木であるため、冬場は5℃以上を保つ必要があります。

栽培

パキスタキスは、比較的栽培しやすい植物です。草丈は100〜150cm程度まで成長しますが、鉢植えで栽培する場合は、剪定によって枝数を増やすことで、背丈を低く抑えつつ花数を増やすことができます。花期は春から晩秋にかけてと長く、挿し木で容易に繁殖させることができます。冬場の管理には注意が必要で、5℃以上を保つことが栽培のポイントです。

由来・別名

パキスタキスの名前は、ギリシャ語の「パキス（太い）」と「スタキス（穂）」に由来し、その力強い草姿を表しています。種名であるルテア(lutea)は「黄色の」を意味し、特徴的な苞の色を表しています。また、日本では、黄色い苞が何重にも重なる様子がウコンに似ていることから「鬱金珊瑚（ウコンサンゴ）」という別名で呼ばれることもあります。さらに、英名では「lollypop plant（ロリポッププラント）」と呼ばれ、黄色い苞が棒付きキャンディーのように見えることに由来しています。

花言葉

パキスタキスの花言葉は「美しい娘」です。その美しい花姿が、可憐な少女を連想させることから、このような花言葉がつけられたと考えられています。

近縁種

パキスタキスの近縁種としては、ベニサンゴバナ（学名：Pachystachys coccinea）が挙げられます。ベニサンゴバナは、パキスタキスとは異なり、赤い苞を持つのが特徴です。

パキスタキスを由来とする事項

2014年5月には、小劇団「LUTEA」が創設されました。劇団名はパキスタキス・ルテアに由来しており、この花の花言葉「打てば響く」をテーマに、キャストが互いに共鳴し合い、観客の心に反響をもたらすような舞台を目指しています。2018年9月現在、主宰のJunkoをはじめ、Ayane、Yoshi、Megumi、Yu、Hiromi、Miuの7名のキャストで活動しています。

関連項目

• - キツネノマゴ科
• - コエビソウ
• - クロサンドラ

この項目では、パキスタキスについて詳しく解説しました。その美しい姿から、園芸植物としてだけでなく、様々な文化的な側面からも注目されていることがわかります。今後もパキスタキスの魅力が広く知られることを願います。

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