パコ2CH あ・きすとぜねこ

パコ2CH あ・きすとぜねこの概要

『パコ2CH あ・きすとぜねこ』（通称：パコパコチャンネル）は、1990年4月2日から1992年3月19日まで東海テレビで放送された情報バラエティ番組です。この番組は特に高校生をターゲットに据えた内容が大きな特徴で、平日の夕方に放送されていました。

番組の歴史

放送開始当初、番組は「いちご世代対象の報道番組」としてスタートしました。環境問題や社会情勢など、高校生が興味を持ちにくいと考えられるテーマを取り上げ、視聴者に考えるきっかけを提供しようという目的がありました。しかし、わずか1か月で情報バラエティ番組へとシフトし、地元高校生が出演者として参加することになりました。

この新たな形態では、出演者たちが日常生活に密着した軽快なトークを展開し、バラエティ企画が主軸に据えられました。さらに、番組のスタッフはアロハシャツや番組のオリジナルTシャツを着用するスタイルを採用していましたが、改名後はこのスタイルも終了しました。

1991年頃からは内容が再び変わり始めました。司会の磯野正典が降板したのをきっかけに、高校生出演者たちも次第にいなくなり、報道色が強まるとともに放送の形態も変化しました。最終的には中継放送が取りやめられ、本社からのニューススタジオからのみ放送されるようになりました。1992年3月に番組は終了し、約2年間の放送に幕を閉じました。

出演者

この番組は多くのキャスターによって構成され、司会には東海テレビのアナウンサーであった磯野正典が務めました。毎週の曜日ごとに異なるキャスターが登場し、火曜日は吉田、ちわき、うじきからなる輪番制で進行されました。高校生グループ「チームあ・きすとぜねこ」も頻繁に出演し、オリジナルソングを発表するなど、幅広い活動を展開しました。特に彼女たちの活動はアイドルグループとしても注目されました。

また、男性版として「あ・きすとボーイズ」も登場し、スポーツ関係の企画を担当することが多いグループでした。彼らは坂本いずみといった各界の有名人たちと共演したことでも知られています。

特別企画

番組の特徴的な要素の一つは、スタジオ外からの生放送です。特に夏休み中には、各地での生中継が行われることが恒例でした。1990年の夏には南知多町内海や茶臼山から、生放送を行ったエピソードが残っています。

また、パロディ特番やオリジナルソングCDの制作も行われ、多様なエンターテイメントに挑戦していました。1991年には「恋の占い あ・きすとぜねこ」がリリースされ、番組内外で幅広くプロモーション展開されました。

最後に、番組のファン向けに「チームあ・きすとぜねこ新聞」も発行され、裏話や視聴者コーナーが掲載されるなど、番組の楽しみをより広げました。

このように『パコ2CH あ・きすとぜねこ』は、高校生の心に訴えかける多彩な内容を提供し、視聴者との距離を縮めることに成功した番組でした。その影響は今でも語り継がれており、当時の若者たちの心に残る思い出として位置づけられています。

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