パチスロ北斗の拳 強敵

『パチスロ北斗の拳 強敵』は、サミーが2015年9月に発売した5号機のパチスロ機です。人気漫画・アニメ作品『北斗の拳』とのタイアップ機であり、2013年発売の『パチスロ北斗の拳 転生の章』以来、約2年ぶりのシリーズ最新作として登場しました。

パチスロとしてのシリーズとしては6作目にあたりますが、『転生の章』がスピンオフ的な位置づけであったため、本作は実質的に『パチスロ北斗の拳 世紀末救世主伝説』の正統な後継機と言えるでしょう。

ゲーム演出は、初代『パチスロ北斗の拳』（以下「初代」）を強く意識した内容となっています。2014年9月の規則改正により、旧規則のAT機が開発できなくなった背景から、本作は高ベースAT機として開発されました。これにより、シリーズ伝統の通常時における「中押し」が復活し、多くのファンを魅了した初代を彷彿とさせるゲーム性が再現されています。また、シリーズお馴染みの「北斗カウンター」や、数々の定番演出も復活し、初代のリメイクに近い内容となっています。

ゲームシステム

通常時

高ベースAT機であるため、変則押しによるペナルティは発生しません。通常時は、リールの中央を最初に押す「中押し」を基本としてゲームを進めます。通常時に強レア役を引くと、北斗カウンターが発動します。カウンターが0になるまでの間に演出が発生すると、AT当選の前兆状態へ移行し、前兆演出を経てAT当選が告知される、という流れが基本となります。前兆演出中は、AT当選期待度を示唆する様々な演出が発生し、プレイヤーを飽きさせない工夫が凝らされています。

AT（ART:アシストリプレイタイム）

本作のATは、従来のゲーム性から大きく変更され、新たに差枚数管理型が採用されています。AT中は、所定の枚数を獲得することを目指し、液晶に表示された残り枚数が0になると、継続バトルが発生します。この継続バトルに勝利すると、ATの残り枚数がストックされ、ATが継続します。AT中に発生するバトルに勝利した場合も、同様にATの残り枚数が追加されます。

AT当選時には、通常とは異なり、リールが逆回転し、赤7が揃うという特徴的な演出が用意されています。ただし、AT中はナビに従わずに押し順をミスすると、ATが強制的に終了してしまうため、注意が必要です。

『パチスロ北斗の拳 強敵』は、初代のゲーム性を色濃く残しつつ、新たなATシステムや演出を搭載することで、従来のファンだけでなく、新しい世代のプレイヤーも楽しめる機種となっています。

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