パチスロ鉄拳伝タフ

パチスロ鉄拳伝タフ：人気漫画とのコラボが実現した5号機

2007年2月、パチスロメーカーのオーイズミとオリンピアの共同開発によって誕生した『パチスロ鉄拳伝タフ』は、猿渡哲也氏の人気漫画『高校鉄拳伝タフ』とのタイアップ作品として、多くのスロットファンから注目を集めました。5号機として登場した本作は、その独特のゲーム性と原作を彷彿とさせる演出で、高い人気を博しました。

ゲーム性：ボーナスとRTが織りなすスリル

本作のゲーム性は、主にビッグボーナスとレギュラーボーナスの2種類のボーナス、そして、それらに続くリプレイタイム（RT）によって構成されています。ビッグボーナスは赤7または白7揃い、払い出しが456枚を超えるまで継続し、約300枚の獲得が期待できます。一方、レギュラーボーナスは赤7または白7の色違い揃いで、払い出しが146枚を超えるまで継続し、約100枚を獲得できます。

ボーナス終了後には、RTへと移行します。ビッグボーナス終了後は100ゲームの「鍛錬の刻」、レギュラーボーナス終了後は12ゲームの「武訓伝」がそれぞれ開始されます。これらのRTゲーム数は、特殊リプレイである「再、プラム、再」によって増加させることが可能です。「武訓伝」中は「鍛錬の刻」への昇格、「鍛錬の刻」中は最大99ゲームのRT上乗せが期待でき、大きなチャンスとなります。

RT中はボーナス成立時に揃えることなく、RTを完走させることで、小役によるメダルの増加を狙う戦略も有効です。RTの継続、そしてボーナスへの期待感、この絶妙なバランスが本作の魅力の一つと言えるでしょう。

演出：原作の世界観を再現した多彩な演出

『パチスロ鉄拳伝タフ』の演出面も大きな特徴です。ゲームの背景は「宮沢家ステージ」、「街家ステージ」、「公園ステージ」、「神社ステージ」の4種類が用意され、特に「神社ステージ」への移行はボーナス期待度の高いチャンスとなります。

ボーナスを期待させる演出として、「死合い演出」が挙げられます。この演出では、主人公の熹一がライバルとの死闘を繰り広げ、勝利すればボーナス確定となります。この演出は、原作漫画の緊迫感あふれるバトルシーンを彷彿とさせ、プレイヤーを興奮の渦へと巻き込みます。

他にも、「鬼平特訓演出」や「カードバトル演出」など、原作を意識した演出が多数用意されており、原作ファンにとっても満足度の高い仕上がりとなっています。さらに、原作には登場しないオリジナルキャラクター「さくら」が登場する「さくらルーレット」も存在し、「3」または「7」が停止すればボーナス確定となります。

スペックとその他

メーカー発表値に基づくボーナス確率などは、当時の公式資料をご確認ください。また、集英社からは、週刊ヤングジャンプ初となるパチスロを扱った増刊号『高校鉄拳伝タフ パチスロスペシャル』が刊行されました。

『パチスロ鉄拳伝タフ』は、人気漫画とのタイアップ、魅力的なゲーム性、そして原作の世界観を再現した演出と、多くの要素が合わさった、5号機を代表する名機の一つと言えるでしょう。当時、この機種をプレイしたプレイヤーにとって、今もなお記憶に残る一台となっていることでしょう。

もう一度検索