パックマン チャンピオンシップ エディション2

パックマン チャンピオンシップ エディション2

『パックマン チャンピオンシップ エディション2』（PAC-MAN CHAMPIONSHIP EDITION 2）は、往年の人気キャラクター、パックマンを主人公とするアクションゲーム「パックマン」シリーズの一作であり、『パックマン チャンピオンシップ エディション』、そして『パックマン チャンピオンシップ エディション DX』の流れを汲む革新的なシリーズの第2弾にあたります。本作は『CE2』と略称され、2016年9月13日にPlayStation 4|PlayStation_4、Xbox One、およびパソコン（Steam）向けにデジタル配信されました。さらに、2018年2月22日には、2人協力プレイモードを新たに搭載したNintendo Switch版『パックマン チャンピオンシップ エディション2 プラス』（PAC-MAN CHAMPIONSHIP EDITION 2 PLUS）も配信されています。

PlayStation 4|PlayStation_4版およびXbox One版では、購入前にゲームを試せる無料体験版が提供されています。また、PlayStation 4|PlayStation_4向けには、オリジナル版『パックマン』、『PAC-MAN 256』、そして本作『CE2』の3タイトルをセットにした『パックマンパック』もPlayStation Storeにて販売されています。

ゲームシステムの特徴

古典的なパックマンは、迷路内でゴーストを避けながら全てのクッキー（ドット）を食べ尽くすドットイートアクションですが、本作『CE2』では従来のルールに大幅な変更と新たな要素が加えられ、ゲームプレイの戦略性と爽快感が飛躍的に向上しています。

接触によるミスの条件変更

これまでのシリーズでは、ゴーストに接触した瞬間にミスとなっていましたが、本作ではこの仕様が変更されました。ゴーストに一度接触してもすぐにミスにはならず、連続して二度接触することでゴーストが「怒り」状態へと変化します。そして、この怒り状態のゴーストに接触した場合に初めてミスとなります。この変更により、リスク管理の新たな要素が加わりました。

クッキーとステージ進行

迷路内の全てのクッキーを食べ尽くす必要もなくなりました。クッキーを食べることで画面上の「ネクストゲージ」が蓄積され、ゲージが満タンになると「フルーツ」が出現します。このフルーツを取得することで、そのステージはクリアとなり次のステージへと進むことができます。ステージクリアの条件がクッキー全食からフルーツ取得に変わったことで、よりスピーディーなゲーム展開が実現しました。

新たなアイテム

フルーツやパワークッキー（パワーエサ）の中には、パックマンから逃げるように移動する「逃走フルーツ」「逃走パワークッキー」が登場することもあります。これらの逃走アイテムを追いかけるアクションが、ゲームに新たなスリルをもたらします。

ボムの効果変更

前作『CEDX』にも存在したボムは、本作では効果が変更され「ボムジャンプ」となりました。ボムを使用すると、フルーツが出現する地点の近くに瞬時にジャンプすることができます。ボムジャンプの使用回数は、ステージ内のクッキーを全て食べることによって補充されます。この機能は、緊急時の回避や効率的なフルーツ回収に役立ちます。

ブレーキ機能

Nintendo Switch版ではXボタン、その他のプラットフォームではYボタンを押すことで、パックマンの動きにブレーキをかけ、一時的に停止することが可能になりました。これにより、より精密な操作や危険回避が行えます。

ゴーストトレインの進化

「ゴーストミニオンズ」（眠っているミニゴースト）に接近すると、ミニオンズが目覚めて親ゴーストに連なり、「ゴーストトレイン」を形成するシステムは前作から引き継がれています。本作ではこのゴーストトレインが最大で4本同時に出現するようになりました。これにより、パワークッキーの効果中に複数のゴーストトレインをまとめて食べることが可能となり、これまでにない圧倒的な爽快感を味わうことができます。ただし、ゴーストトレインは必ず先頭のゴーストからしか食べ始めることができません。

ゲームモード

本作には、プレイヤーを飽きさせない複数のゲームモードが用意されています。

チュートリアル: ゲームを初めてプレイする際に推奨されるモードで、ステージごとに本作の新たなルールやシステムを段階的に学ぶことができます。

スコアアタック: チュートリアルをクリアすると解放される本作の主要モードです。オンラインランキングに対応しており、世界中のプレイヤーとスコアを競い合えます。コースには難易度に応じて4種類のバリエーションがあります。
シングルトレイン: ゴーストトレインが1本のみ出現する初心者向けの難易度。
メイン: ゴーストトレインが最大4本出現する標準的な難易度。
エクストリーム: ゴーストが1回の接触で怒り状態になり、残機も増えない上級者向けの難易度。
プラクティス: 残機が多く、制限時間10分で練習に特化した難易度。

アドベンチャー: シリーズで初めて搭載されたモードです。各ステージに設定された様々な特殊な課題のクリアを目指します。巨大なボスキャラクターが登場するステージも存在し、従来のパックマンとは一味違ったゲームプレイが楽しめます。

コース

ゲームプレイの舞台となる迷路には、それぞれ異なる特徴を持つ多様なコースが用意されています。

チャンピオンシップII: 本作のメインとなるコースで、『CEDX』から引き継がれています。

ジャンピング: 本作で新たに追加されたコース。コース内にジャンプ台が設置されており、立体的な移動が可能です。

ヘキサゴン: 本作の新規コースの一つで、スタート地点がその名の通り6角形型の迷路になっています。

ハイウェイ: 『CEDX』から続投のコース。左右に多数のワープトンネルが配置されており、高速で移動できます。

ダンジョン: 『CEDX』から引き継がれたコース。洞窟内部を模した、狭く入り組んだ迷路が特徴です。

マウンテン: 上下方向に多数のワープトンネルが配置されているコースです。

チャンピオンシップI: 初代『チャンピオンシップ エディション』のコースを本作向けにアレンジしたコースです。初代パックマンを思わせるクランクコーナーが多く、眠っているゴーストも配置されています。

* スパイラル: 『CEDX』から続投のコース。渦巻き状のルートが多数配置された独特な形状をしています。

『パックマン チャンピオンシップ エディション2』は、シリーズの伝統を受け継ぎつつ、大胆なシステム改変によって新たな楽しさを生み出した作品と言えるでしょう。大量のゴーストトレインを連続で捕食する爽快感、新ルールによる戦略性、そして豊富なモードとコースのバリエーションが、幅広いプレイヤーに魅力的な体験を提供します。

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