パッション・ガールズ

『パッション・ガールズ』は、藤井みほなによる日本の漫画作品で、集英社の少女漫画雑誌『りぼん』にて1994年から1995年まで連載されました。単行本は全5巻、文庫版は全3巻が刊行されています。

物語は、人気女子高生モデルの櫻井エリカと月岡八純が所属する芸能事務所を舞台に展開します。同じクラスで常にライバル関係にある2人ですが、エリカの幼馴染の近藤一成、親友の七沢由香を交え、学園生活を送っています。そんな中、海外で活躍していた人気モデルの橘甲斐が帰国し、エリカたちの日常に変化が訪れます。

エリカは、仕事で訪れた撮影所で甲斐を目撃し、さらに甲斐と八純が抱き合っているところを目撃します。しかしその後、エリカは甲斐のグラビアの相手役に指名され、撮影を通して甲斐との距離を縮めていきます。一方、一成はエリカに想いを寄せており、甲斐の登場によって関係はギクシャクしていきます。さらに、人気アイドル槙原リキが加わり、エリカたちの関係は複雑に絡み合っていきます。

物語は、恋と友情、そして芸能界という特別な世界での成長を描いています。エリカは、一成への想いを抱えつつも甲斐に惹かれていきます。八純は、長年想いを寄せていた甲斐に振られ、リキと恋に落ちます。一成は、エリカの気を引くためにモデルデビューを果たします。リキは、八純のために芸能界を引退しようとまでします。6人はそれぞれの想いを抱えながら、ドラマ共演という新たな舞台で再会します。

登場人物

櫻井エリカ
主人公。人気モデルで、明るく元気な性格。運動神経が良く、仕事の勘も良い。幼馴染の一成の想いを受け止めつつも、甲斐に惹かれていく。父親は有名なカメラマン、姉は国際ジャーナリストという家庭環境で育った。リキからは「ハニー」と呼ばれていた。

月岡八純
エリカのライバル。頭脳明晰で、料理も得意。エリカとは「喧嘩するほど仲がいい」関係。甲斐に恋心を抱いていたが、振られた後はリキと恋仲に。リキとはおしどり夫婦のような関係を築く。

橘甲斐
高校生モデル。フランスで活動していた。子役出身で、幼い頃は名子役として有名だった。エリカのグラビアの相手役として指名し、エリカの明るさに惹かれていく。父親は演劇プロデューサー。

槙原リキ
超人気アイドル。自己中心的で思い込みが激しい性格。八純にストーカーまがいの行為をしていたが、最終的には恋人同士になる。八純のために芸能界を引退しようとする。

近藤一成
エリカの幼馴染。エリカを一途に想っており、彼女が載っている雑誌は女性向けでも購入するほど。エリカの気を引くため、モデルになる。

七沢由香
エリカの親友。一成に想いを寄せているが、気づいてもらえない。喫茶店でアルバイトをしている。


『パッション・ガールズ』は、個性豊かな登場人物たちが織りなす、恋愛模様や成長が楽しめる作品です。当時の少女漫画らしい華やかな絵柄も魅力の一つです。

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