パツィー・レディ

パトリシア・リー・レディ：ニュージーランドの第21代総督

デイム・パトリシア・リー・レディ（Dame Patricia Lee "Patsy" Reddy）は、1954年5月17日にニュージーランドのワイカト地方、マタマタ郊外で生まれました。アイルランド系の家系で、両親ともに教師という家庭環境で育ちました。6歳の時にハミルトンへ引っ越し、ハミルトン・ガールズ・ハイスクールを卒業しました。

学歴と初期のキャリア

1976年にヴィクトリア大学ウェリントンで法学士号を取得し、1979年には法学修士号を取得しました。その後、1982年までヴィクトリア大学法学部で助手および講師として教鞭を執りました。大学を退職後、弁護士事務所へ移籍し、1983年にはパートナー（共同経営者）となりました。

実業界での活躍

1983年には、投資顧問会社である「ブラエリー・インベストメンツ」に移籍し、企業買収の分野で手腕を発揮しました。その後、1996年から2008年までカジノを運営する「スカイ・シティ」の副会長を、1997年から2008年までテレコム・ニュージーランド（現在のスパーク・ニュージーランド）の理事を務めました。また、2009年には映画の著作物を所管する「ニュージーランド映画コミッション」の会長に就任するなど、幅広い分野で重要な役割を担ってきました。

受勲と総督就任

2014年には、芸術界とビジネス界への貢献が認められ、ニュージーランド・メリット勲章ナイトを授与され、デーム（Dame）の称号を得ました。2016年3月には、ニュージーランド首相の推薦を受けて第21代ニュージーランド総督に内定し、同年9月28日に女性として3人目の総督に就任しました。総督としての任期は2021年9月28日まででした。

私生活

夫は弁護士・コンサルタントであり、元司法委員会長のサー・デービッド・ガスコインです。

パトリシア・リー・レディは、法曹界、ビジネス界、そして公職において、多岐にわたる分野でその才能を発揮し、ニュージーランド社会に大きく貢献した人物として知られています。

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