パティ・ミルズ

パトリック・ミルズ：アボリジニの血を引くバスケットボール選手

パトリック・サミー・ミルズ（Patrick Sammy Mills, 1988年8月11日 - ）は、オーストラリア・キャンベラ出身のプロバスケットボール選手です。NBAのロサンゼルス・クリッパーズに所属し、ポジションはポイントガードを務めています。

若年期とアマチュア時代

ミルズはオーストラリア先住民アボリジニの血を引いています。アンドリュー・ボーガットと同じく、オーストラリア国立スポーツ研究所 (Australian Institute of Sport) の出身です。2006年にはNCAAディビジョンⅠに所属するセント・メアリーズ大学に入学し、2年間プレーしました。ウェストコースト・カンファレンスの新人王を獲得し、オール・ウェストコースト・カンファレンス・ファーストチームに2年連続で選出されるなど、目覚ましい活躍を見せました。

NBAキャリア

ポートランド・トレイルブレイザーズ

2009年のNBAドラフトでポートランド・トレイルブレイザーズから指名を受け、NBA入りを果たしました。2年目には60試合以上に出場し、平均5.5得点を記録しました。

サンアントニオ・スパーズ

2012年3月、サンアントニオ・スパーズと契約。2013-14シーズンには、体重を減量したことで持ち前の俊敏性が増し、チーム最多のシーズン135本の3ポイントシュートを決めるなど、キャリア最高のシーズンを送りました。スパーズでは、名将グレッグ・ポポヴィッチの指導の下、重要な役割を担い、チームの優勝に貢献しました。

ブルックリン・ネッツ

2021年8月、ブルックリン・ネッツに移籍。11月14日のオクラホマシティ・サンダー戦でキャリアハイとなる9本の3ポイントシュートを含む29得点を記録するなど、ネッツでもその実力を発揮しました。

その後

2023年7月にはアトランタ・ホークスへ移籍しましたが、出場機会は限られ、その後マイアミ・ヒート、ユタ・ジャズを経て、2025年2月1日にロサンゼルス・クリッパーズへ移籍しました。

代表歴

ミルズは2008年からオーストラリア代表に選出され、国際舞台でも活躍しています。2012年のロンドンオリンピックでは平均21.2得点を記録し、得点王に輝きました。東京オリンピックでは、オーストラリア代表を初の銅メダル獲得に導きました。

プレースタイル

ミルズは、鋭いペネトレートとクイックリリースのロングレンジ・ジャンプショットを得意とする攻撃型ポイントガードです。ディフェンスでは、その敏捷性を活かしてスティールやチャージを狙います。また、明るい性格とアグレッシブな姿勢は、チームに好影響を与えると評されています。

人物

本名はパトリック・サミー・ミルズですが、ニックネームの"パティ"で親しまれています。ベンチにいる際には、独特なタオル振りでチームを応援する姿がよく見られます。

パトリック・ミルズは、その才能と努力でNBAの舞台で活躍を続けるとともに、オーストラリア代表としても輝かしい実績を残しています。彼の今後の活躍にも注目が集まります。

主な実績

NBAチャンピオン (2014)
オリンピック銅メダル (2020)
ウェストコースト・カンファレンス新人王
オール・ウェストコースト・カンファレンス・ファーストチーム選出（2回）
* ロンドンオリンピック得点王

もう一度検索