パトリック・サンドバル

パトリック・サンドバルについて

パトリック・ジョーダン・サンドバル（Patrick Jordan Sandoval）は、1996年10月18日生まれのアメリカ合衆国カリフォルニア州出身のプロ野球選手です。現在、MLBのロサンゼルス・エンゼルスに所属する左投手で、その投球スタイルと成績から注目を集めています。

経歴

プロ入りとアストロズ時代

サンドバルは2015年のMLBドラフトでヒューストン・アストロズから11巡目（全体319位）で指名されてプロ入りを果たしました。この時、もし契約に至らなかった場合は南カリフォルニア大学に進学する予定でした。契約後、ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・アストロズでプロデビューをしましたが、結果は芳しくなく、6試合に登板し0勝3敗、防御率6.08という成績でした。

2016年にはアパラチアンリーグのルーキー級グリーンビル・アストロズでプレーし、ここでも結果は厳しく、13試合登板で2勝3敗、防御率5.30と苦戦しました。2017年にはA-級、A級、A+級の異なる3つのチームでプレーし、合計で14試合に先発登板し3勝4敗1セーブ、防御率4.09を記録しました。

エンゼルス時代

2018年7月26日、サンドバルはマーティン・マルドナードとのトレードでロサンゼルス・エンゼルスに移籍しました。移籍後の彼はA+級とはAA級でのプレーを経て、合計26試合に登板し11勝1敗、防御率2.06という素晴らしい成績を収めました。2019年にはメジャー契約を結び、シンシナティ・レッズ戦でメジャーデビューを果たしました。このシーズン、彼は10試合に登板し0勝4敗、防御率5.03を記録しました。

2021年には見事なパフォーマンスを発揮し、7月24日の試合では8.1回のノーヒットノーランを達成しました。しかし、8月には腰の手術を受け、シーズンの残りを欠場することになりました。2022年には完全に復活し、エースの大谷翔平と共に先発陣を支えました。このシーズン、27試合で防御率2.91の素晴らしい成績を残しました。

選手としての特徴

サンドバルは球種が非常に多彩で、スライダー、チェンジアップ、シンカーなどを投じることが特徴とされています。彼は緩急を駆使することによって、強い打球を打たせない投球スタイルが持ち味です。2021年には平均被打球速度が137.4km/hに達し、これはMLBの上位3%に入る数字です。また、フォーシームの平均球速は約150km/hであり、先発投手としては平均的なスピードですが、2022年の被打率は.355と低迷し、投球比率も減少しました。それにもかかわらず、対左打者に対しては卓越した成績を収めており、被打率は.151とMLBトップクラスの数字です。

詳細情報

サンドバルは2023年度シーズンまでの成績を残しています。国際大会では2023年のワールド・ベースボール・クラシックでメキシコ代表として活躍し、オールWBCチームにも選出されました。彼の背番号は43で、2019年から使用しています。これからの成長が非常に楽しみな選手であり、今後のキャリアにも期待が寄せられています。

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