パパVS新しいパパ

パパVS新しいパパ：再婚家庭の笑いと葛藤を描いたコメディ映画

2015年製作のアメリカ映画『パパVS新しいパパ』（原題：Daddy's Home）は、ウィル・フェレルとマーク・ウォールバーグが主演を務めるコメディ作品です。日本では劇場公開されませんでしたが、ビデオレンタル・配信で人気を博しました。

穏やかな継父とワイルドな実父、対照的な二人の父親像

物語の中心となるのは、ラジオ局重役で優しく真面目なブラッドと、特殊部隊出身でワイルドで魅力的なダスティです。ブラッドは再婚した妻サラと、彼女が連れ子として育てている二人の子供たちの継父として生活しています。真面目すぎるがゆえに子供たちと距離を感じているブラッドは、家族との関係をより円満にしたいと願っていました。

そんなある日、サラの元夫であるダスティが子供たちのもとへ戻ってきます。子供たちはすぐにダスティの奔放な魅力に惹かれ、ブラッドは子供たちの愛情を取り戻すべく、ダスティと奇妙な競争を始めることになります。

笑いと共感を呼ぶ、父親たちのコミカルな争い

ブラッドとダスティの対立は、子供たちの愛情を巡る争いから始まり、次第にエスカレートしていきます。それぞれの個性が際立つ二人のユーモラスなやり取りは、観客に笑いと共感を届けます。一見、軽妙なコメディタッチではありますが、再婚家庭における父親の役割や、子供たちと良好な関係を築くことの難しさといったテーマも繊細に描かれています。

豪華キャストと制作陣

本作には、ウィル・フェレルとマーク・ウォールバーグのほか、リンダ・カーデリーニ、スカーレット・エステヴェス、オーウェン・ウィルダー・ヴァッカロなど実力派俳優が多数出演しています。監督はショーン・アンダースが務め、2014年末から2015年にかけてニューオーリンズで撮影が行われました。

興行収入と評価

公開初週末には予想をはるかに上回る3874万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキングで2位を獲得するなど、高い人気を誇りました。しかし、批評家の評価は賛否両論で、Rotten Tomatoesでは批評家支持率31％と、厳しい評価となっています。批評家からは、フェレルとウォールバーグの化学反応は評価されたものの、ストーリーや設定の面白さに欠けるという指摘がありました。

続編への展開

高い人気を受けて、2017年には続編が公開されました。前作からの主要キャストに加え、メル・ギブソンとジョン・リスゴーといった新たなキャストも加わり、更なる笑いと感動を提供しています。

まとめ

『パパVS新しいパパ』は、再婚家庭における父親の葛藤とユーモラスな競争を描いた、笑いと共感に満ちたコメディ映画です。ウィル・フェレルとマーク・ウォールバーグの抜群の演技と、個性豊かなキャラクターたちが織りなすストーリーは、多くの観客を魅了しました。劇場未公開作品ではありましたが、ビデオリリースや配信サービスを通じて、多くの人に楽しまれた作品と言えるでしょう。

もう一度検索