パンギンギ

パンギンギについて

パンギンギ（英: Panguingue）は、アメリカで人気のラミー系カードゲームで、通常は「パン」と略されます。このゲームは、320枚という膨大なトランプカードを使用し、その独特なルールやゲーム進行方法が特徴です。1880年代のフィリピンに起源を持っており、後にアメリカ西部に伝わりました。かつてはラスベガスのカジノでもプレイされていましたが、現在では主にカリフォルニアの一部地域で楽しむことができます。

ゲームの概要

パンギンギは、ラミーに類似した特異なルールを持っています。カードの枚数が非常に多く、320枚というのは、他の一般的なラミーゲームと比べても特に目立つポイントです。このゲームでは、カードを引いた後、手札に加えることはできず、自己のメルドにのみ追加する形となります。また、最後の1枚を捨てても上がりには至らない点が、古典的なラミーとは異なります。

使用する道具

パンギンギでは、トランプからいくつかの数字カード（8・9・10）を除いた40枚のカードが8組、合計320枚が必要です。カードのランクは、K、Q、J、7、6、5、4、3、2、Aの順になっており、Aが最も低いランクですので、特に注意が必要です。また、プレイにはチップも必要です。

メルドの種類

ゲームの目的は、引いてきたカードと手札の一部を組み合わせてメルドを作り、これをさらすことです。メルドには以下のような種類があります：

• - ラン：同じスートの連続したランクのカード3枚。
• - セット：同じランクのカード3枚。

メルドに追加することも可能ですが、すでにさらしたメルドにしか追加できず、連続したランクや同じスートのカードの条件を満たす必要があります。

ゲームの進行

ゲームが始まると、各プレイヤーはカードを引きます。ランクが最も低いプレイヤーが最初のディーラーとなり、反時計回りに交代していきます。ディーラーは参加者に10枚ずつ配り、残りのカードを山札として使用します。

プレイヤーは、山札または捨て札からカードを引いてメルドを作ります。ただし、捨て札を引く際には、いくつかの条件を満たす必要があります。また、他の競技者に対してチップを受け取るコンディション（条件）の仕組みも存在します。これには特定の3枚組や連続したカードが関連しています。

上がりと得点

最終的に、引いたカードを使用して手札の全てをさらすことで上がりとなります。この際、捨て札をすることだけでは上がりには至りません。上がったプレイヤーは、さらしたメルドに応じたチップを他のプレイヤーから受け取る権利があります。

まとめ

パンギンギは、その独特なルールと大量のカードによってプレイヤーを魅了する、戦略的かつ社交的なゲームです。歴史を持ちながらもいまだなお楽しまれていることから、社交の場での人気が伺えます。特に、カードゲームに親しんでいる人々にとって、その興味深い進行と複雑さは、新たな挑戦を提供します。

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