パンゲアの娘 KUNIE

パンゲアの娘 KUNIE

『パンゲアの娘 KUNIE』は、ゆうきまさみによるSFファンタジー漫画で、2001年から2002年にかけて『週刊少年サンデー』で連載されました。作者自身はこの作品をトロピカルコメディとして表現しています。

概要

本作は、現代日本と架空の南国カラバオを舞台に、普通の小学生である日向陽が南国から来た少女クニエと共に織り成す物語です。カラバオから持参された謎の卵から孵化した首長竜との騒動や、同時期に現れた謎の杭の謎が絡み合って展開するストーリーです。

作品は、ゆうきが抱くさまざまな伏線を持ったストーリーで構成されていますが、残念ながら予定よりも早期に打ち切られ、未消化のまま終了してしまいました。ゆうき自身はインタビューで作品が不完全燃焼であることを語り、もしも続いていたらもう少し綺麗に終われたのではないかと感じたことを述べています。この経験を契機に、彼はその後の作品『鉄腕バーディー』を刊行する際に新しい雑誌に移籍することになりました。

あらすじ

物語は、日向陽の祖父である洋一郎が30年の時を経てカラバオで発見されるところから始まります。その後、陽の元に突然カラバオから嫁として訪れた少女クニエ。彼女が持参した卵からは首長竜のリンガナエが孵化し、陽は母のトカゲ嫌いから、こっそりとパフと名付けて育てます。

一方、カラバオ沖には謎の杭が現れ、アメリカ軍がその調査に乗り出す事態となります。クニエは巫女である高祖母の予言に従い、再び日本へと帰国するよう告げられます。陽は成長したパフとの再会を誓い、友人たちと共に夏休みを利用してカラバオを訪れることを決定します。

途中、船が難破するものの、仲間たちは無事に島に漂着し、カラバオでのひとときを楽しむことに。しかし米軍が杭の処理に動き出すと、世界中で天変地異が引き起こり、杭は島へと変貌を遂げてしまいます。さらに、クニエの高祖母の伝えたお告げに導かれ、陽は事の真相を知ることとなります。

登場人物

この作品には独特なキャラクターたちが登場し、それぞれの物語が展開されます。

• - 日向 陽（主人公）：無遅刻無欠席を誇る普通の小学6年生。クニエとの結婚が決まるが、本人はそのことを知らない。
• - クニエ（ヒロイン）：カラバオ出身の14歳の少女。次期ヌバトワの巫女とされ、陽の元へ嫁として来た。
• - ナガヤ：クニエの幼なじみで、彼女を日本に追わせる。
• - 七星 まひる、若生 恭一、柳葉など、陽の同級生たちも物語の鍵を握ります。

用語設定

物語には多くの独自の用語が存在します。カラバオは架空の南国で、神話的要素が強い世界観を形成しています。首長竜「リンガナエ」や、巫女制度など、魅力的な設定が物語を彩ります。

このように、『パンゲアの娘 KUNIE』はファンタジーと現実が交錯する独特なストーリーを通じ、読者に夢と冒険を感じさせる作品となっています。

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