パンドラ御殿

パンドラ御殿

『パンドラ御殿』は、かつてテレビ埼玉にて放送されていたバラエティ番組であり、特にお色気をテーマにした内容で人気を博しました。この番組は伝説の放送『艶々ナイト』が打ち切られた後に、大川興業の総裁である大川豊を中心に構成されました。

番組の概要

番組の初期は、視聴者からの逆電や売れない芸人の紹介など、エロ要素を控えめにした内容でスタートしました。しかし、レギュラーとしてAV女優の川内梨帆が加入したことで、番組の雰囲気は徐々にエロティックな方向へシフトしていきました。しかし、その後、教育委員会からの指摘があったため、番組の方針が変更され、川内を含むAV女優たちはグラビアアイドルの木下優に差し替えられました。この結果、番組のエロ要素はほぼ排除されることとなりました。

変わる内容と構成

後期の『パンドラ御殿』では、コーナーの中心としてコント集団のコンタキンテ、寺田体育の日、フランキー為谷の3人が活躍しました。彼らは家庭用ビデオカメラを用いて街角の興味深い人や物を取材し、その情報を大川総裁に報告するスタイルが確立されました。この頃の収録現場は大川興業の稽古場で行われており、環境の制約もありました。

具体的な企画としては「秘宝館」や『探偵!ナイトスクープ』に見られるような「パラダイス」コーナーがありました。寺田が取材した内容や、へらちょんぺなどのマイナー芸人の紹介をコンタキンテが行い、為谷が街で見かけた独特の人物たちを取り上げるといった形です。

特に視聴者からの情報提供を呼びかけた際、番組に届いた手紙はわずか6通だけであり、総裁はその状況をギャグとして取り上げることもありました。後に投書数が10通以上に増えたものの、そのほとんどが同じ人物からのものだったというエピソードもあります。

打ち切りとその後

番組の打ち切りまでの3か月間は予算の制約や技術スタッフの不足により、大川興業の稽古場でも収録ができない状況が続きました。このため、通常のビデオ取材に加え、大川とサブカルチャーのグループとの対談形式の内容に切り替えられ、収録は対談相手の事務所や店舗といった場所を利用する形となりました。

出演者

番組には多彩な出演者が名を連ねていました。主な司会である大川豊を始め、レギュラーとして江頭2:50やコンタキンテ、寺田体育の日、フランキー為谷に加え、川内梨帆や木下優といったキャストが出演していました。エンディングテーマは井上慎二郎による「お金がない」が使用されるなど、バラエティに富んだ内容が展開されていました。

『パンドラ御殿』は、その内容の変遷や出演者たちの個性を通じて、視聴者に強い印象を残した番組だったと言えるでしょう。

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