パークコート麻布十番ザタワーとは？意味をやさしく解説

パークコート麻布十番ザタワー

概要

東京都港区三田に構える「パークコート麻布十番ザタワー」は、都市の賑わいと緑豊かな空間を融合した高層マンションです。このプロジェクトは、地域の住民による長年の努力の結果、ついに形を成しました。かつてこの土地は明治時代の政治家・伊藤博文の屋敷があった場所であり、明治・大正の時代には住宅として知られる地域でした。震災や戦災の影響を受けたものの、この地には歴史が根付いています。

地域再生の動きは1980年代末から始まり、小山町まちづくりの会が設立され、さらには三田小山町第2地区市街地再開発準備組合が1992年に登場しました。しかし、住民間での意見調整は難航し、時間が経つこととなりました。1997年に南北線が開通し、2000年に都営地下鉄が全線開通する中で、やがて再開発の機運が高まり、1999年には大成建設と業務提携を結びました。その後、2010年5月に「パークコート麻布十番ザタワー、三田ガーデン」が完成しました。総事業費は約326億円に及びました。

ザタワー

「ザタワー」は36階建てで、地上からの視線を楽しめる特徴的な設計がなされています。電車通り側からは5メートル後退して配置されており、周囲に緑に囲まれた広がりのある歩道が設けられているのが印象的です。1階にはアーケード形式の外向き店舗が配置され、2階には事務所空間が設けられています。居住スペースは4階から36階までに広がり、屋上にはオパール状のガラスカーテンウォールで囲まれた「ティアラデッキ」がそびえ立つデザインとなっています。居住者の安全面も考慮され、四重のセキュリティが施されており、来訪者向けにはICカードが用意されています。販売価格は上限で約4億4千300万円と、高級志向の仕様が魅力です。

三田ガーデン

隣接する三田ガーデンは、住民のニーズに応えるべく設計された9階建ての外部廊下形式の住戸です。このガーデンは、権利者に向けて主に設計され、街の未来を意識した名称が付けられています。「三田」という名は、地域を大切に思う住民の心を表しており、愛着ある住まいの形成が目指されています。

沿革

- 1988年（昭和63年）: 小山町まちづくりの会成立。
- 1992年（平成4年）: 再開発準備組合設立。
- 2001年（平成13年）: 都市計画決定。
- 2005年（平成17年）: 再開発組合設立。
- 2006年（平成18年）: 事業計画変更。
- 2007年（平成19年）: 着工開始。
- 2010年（平成22年）: 竣工。
- 2011年（平成23年）: 再開発組合解散。

近隣施設

「パークコート麻布十番ザタワー」の周辺には、国際医療福祉大学三田病院や東京都済生会中央病院、三田国際ビルといった便利な施設が揃っています。これにより、住民にとって利便性の高い暮らしを実現しています。

パークコート麻布十番 ザ タワー