パーセプター

パーセプター（Perceptor）について

パーセプターは、ハズブロとタカラ（現在のタカラトミー）が展開するロボット玩具シリーズ『トランスフォーマー』に登場する架空のキャラクターです。特に「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」の第一部、第19話で初めて姿を現しました。日本語版では城山知馨夫、英語版ではポール・エイディングが声を担当し、『V』では佐藤正治がその役を務めました。

性格と特徴

パーセプターは、サイバトロンの科学者として知られ、顕微鏡に変形する能力を持っています。この顕微鏡は、望遠鏡としても機能し、また自走できるという特異な特徴があります。彼の主な任務は、科学分析班として未知の物質の解析や探索を行うことですが、仲間のリペアや発明家としても活躍します。そのため、デストロンやクインテッサから狙われることも多々あります。

非常に知識が豊富であるため、彼の発言はしばしば科学的な解説で溢れています。しかし、このせいで仲間たちからは結論だけを求められることも多く、余計なおしゃべりや無関係な知識披露で時にうんざりされることもあります。それでも、戦士としても勇敢であり、戦闘の場では他のサイバトロン戦士に引けを取ることなく活躍します。2010年の第1話では、ロディマスコンボイの護衛役にグリムロックを推奨するシーンがあり、慎重さも垣間見えます。

武器は「ライトカノン」と「振動ライフル」、さらには顕微鏡状の機能を利用してのミサイル攻撃も行います。顕微鏡状態で台座部分からアームを伸ばし、テレトラン1との接続も可能となっています。原語版における彼の描写は比較的寡黙ですが、日本語版では困難な状況に直面すると大声をあげることが多く、両者で印象に違いがあります。

主な活躍

パーセプターは主に科学分析班としての任務を果たしますが、仲間の調査班としても活動します。第19話「対決!!ダイノボット PART II」では、自らの役割を「ミクロの世界を分析したいときは遠慮なく声をかけてくれ」と自称します。第25話「ミクロの決死隊」では、慎重に戦況を見極めた上で、メガトロンの体内に潜入し、彼の力を奪還するために物質拡大縮小機を利用します。

第32話「スカイゴッド」では、仲間たちとともに惑星タイタンでアダムスの救出作戦に参加し、彼のエネルギーを補充していく様子が描かれています。また、第34話「サバイバル作戦」では、宇宙植物がロボット昆虫を捕食する実態を突き止める科学者としての顔を見せます。さらに第48話「恐怖のコズミックルスト」では、自らの発明であるサビストップを用いてメガトロンの錆を直す一方、彼の申し出に欺かれる様子も描かれています。

技術と装置

パーセプターは物質の大きさを変える装置、物質拡大縮小機を所有しており、精密機械の修理に利用します。その名の通り、時間制限があり、最終的に元サイズに戻ることになります。

トランスポートビームやロケットも開発し、第40話「チルドレンプレイ」ではライトカノンを改良し、エネルゴンキューブの力を利用して移動するビームを作り出しました。サビストップという液体薬品を使用して、金属の強化や腐食防止を行うことでも知られています。

玩具とメディア展開

初代のパーセプターは『ニューミクロマン』の顕微鏡ロボットをベースにし、1985年に『トランスフォーマー』シリーズの一環として発売されました。彼のデザインは原作の玩具に基づきながらも、アニメや他のメディアでの描写により、随所に個性が見られます。最近のシリーズでも再登場を果たし、新たなファン層からの支持を得ています。

最終的にパーセプターは、数々のトランスフォーマー作品において運命を共にし、知識と勇気を武器として仲間を支えるキャラクターとして、シリーズの重要な一部となっているのです。

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