ヒカルド・クルーズ

ヒカルド・クルーズ（Ricardo Cruz、1982年1月12日 - ）は、ブラジル出身の歌手、翻訳家として知られています。彼は、日本のアニメソング界を代表するユニット、JAM Projectの準レギュラーメンバーとしても活躍しています。

生い立ちと日本との出会い

クルーズは幼少期から日本の特撮作品に魅了され、1999年には栃木県宇都宮市の高校へ留学しました。この留学中に参加したアニメソングのライブイベント「ANIME JAPAN FES」での体験が、彼の人生を大きく変えることになります。彼は、アニメソングの持つ力強いエネルギーと、観客の一体感に深い感銘を受けました。

ブラジルでの活動

帰国後、クルーズはブラジル国内でのアニメイベント「Anime Friends」を企画・主催し、日本の文化を広める活動を開始しました。イベントの開催にあたり、彼は日本の著名な歌手である串田アキラや影山ヒロノブに出演交渉を行い、イベントを成功に導きました。このイベントは、ブラジルにおける日本のアニメ文化の普及に大きく貢献しました。

JAM Projectへの参加

「Anime Friends」のリハーサル中、影山ヒロノブに歌声を認められたことがきっかけとなり、2004年に開催された『Dream Factory』内の「JAM Project新メンバーオーディション」に参加し、準レギュラーメンバーとして加入を果たしました。JAM Projectでは、持ち前の歌唱力と日本語力を活かし、数々の楽曲でその才能を発揮しています。

翻訳家、日本語教育者として

クルーズは、自国ブラジルで日本の漫画やアニメをポルトガル語に翻訳する仕事にも携わっています。また、サンパウロではブラジル人向けの日本語教育プログラム「NihonGO」を主宰し、次世代の日本文化理解者を育成しています。彼は、翻訳と教育を通じて、日本とブラジルの文化交流の架け橋となることを目指しています。

和田光司との親交

デジモンの主題歌を歌う歌手、和田光司とも親交が深く、彼のアルバム「風上の丘から」のレコーディングにも参加しています。音楽を通じて、国境を越えた友情を育んでいます。

ヒカルド・クルーズは、歌手、翻訳家、日本語教育者として多岐にわたる活動を通じて、ブラジルと日本の文化交流に貢献しています。彼の情熱と才能は、今後も両国関係を深める上で重要な役割を果たすでしょう。

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