ヒッチャー (2007年の映画)

ヒッチャー (2007年の映画)

『ヒッチャー』（原題：The Hitcher）は、2007年に公開されたアメリカ合衆国のサイコスリラー映画です。1986年の映画『ヒッチャー』をリメイクした作品で、製作はマイケル・ベイが担当し、オリジナル版でルトガー・ハウアーが演じた殺人鬼ジョン・ライダーを、ショーン・ビーンが演じています。

あらすじ

大学生のグレースと恋人のジムは、春休みにドライブ旅行へ出かけます。雨の中、ヒッチハイクをしている男を見かけますが、危険を感じて無視します。しかし、立ち寄ったコンビニでその男、ジョン・ライダーに再会し、車の故障で困っていると聞いた二人は、彼を目的地まで送ることにします。

車に乗せた直後、ジョンは豹変し、ジムの携帯電話を壊し、刃物で二人を脅迫します。恐怖を感じたジムは、ジョンを車から突き落とし、何とか逃げ出します。しかし、ジョンの執念は想像をはるかに超えるものでした。

翌日、二人は隣の車線の車にジョンが乗っているのを目撃し、警告しようとしますが、事故を起こしてしまいます。徒歩で移動中、先ほどの家族の車が止まっており、車内には子供と母親の死体がありました。父親はナイフで刺され瀕死の状態だったため、グレースとジムは救助しようとしますが、間もなく息絶えてしまいます。二人は殺人容疑で警察に連行されます。

取り調べ中、グレースは部屋の鍵が開いていることに気づき、外に出ると、警察署の署員が皆殺しにされていました。ジョンはジムの前に現れますが、彼を殺さずに去ります。グレースとジムは銃を拾い、警察署から逃走します。エストリッジ警部はすぐに二人が犯人ではないことに気づきますが、警察はジョンの犯行を二人の仕業だと誤解し、ヘリコプターまで投入したカーチェイスへと発展します。

ジョンによる妨害を受けながらも、何とか警察の追跡を逃れたグレースとジムは、モーテルに身を隠します。ジムが電話をかけに外へ出ている間、グレースはジョンに襲われます。バスルームに逃げ込み、気配がなくなるまで待ってからジムを探しに出ると、彼はトラックとトレーラーの間に手足を繋がれ、助けを求めていました。トラックに乗り込んだジョンがアクセルを踏み込むと、ジムの体は引き裂かれそうになります。グレースはジョンに銃を向けますが、引き金を引けません。警察が到着しトラックを包囲する中、ジョンは再びアクセルを踏み込み、ジムの体は真っ二つに裂けてしまいます。

その後、グレースの容疑は晴れ、ジョンは逮捕されます。エストリッジ警部は、本物のジョン・ライダーは行方不明であり、逮捕された男の正体は不明だとグレースに告げます。ジョンを乗せた護送車と、エストリッジが運転する車が同じ方向へ向かう途中、ジョンは手錠を外し警備を殺害、護送車は横転し対向車と衝突、エストリッジの車も巻き込まれます。

グレースは、車に挟まれ動けなくなったエストリッジから銃を奪い、ジョンを殺そうとしますが、逆に護送車に押し込められてしまいます。漏れ出したガソリンにジョンが発砲し、護送車は炎に包まれます。何とか脱出したグレースの目の前で、ジョンはエストリッジを射殺します。立ち去ろうとするジョンの背中に向かって、グレースは護送車に積んであったショットガンを撃ち込み、振り返ったジョンにさらに胸を撃ち込みます。崩れ落ちたジョンは「気持ちいいもんだろ？」と尋ねますが、グレースは「別に何も感じない」と言い放ち、彼の頭を撃ち抜きます。

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