ヒドゥン2

『ヒドゥン2』の概略

『ヒドゥン2』（原題：The Hidden II）は、1987年公開の映画『ヒドゥン』の続編として、1993年に製作されたオリジナルビデオ作品です。この作品は異星人という独特なテーマを扱っており、物語は前作から数年後のロサンゼルスを舞台にしています。

あらすじ

異星人は、母星でそれぞれ異なる道を歩んできたとされ、一方は暴力的で快楽を求める犯罪者的な性質を持ち、もう一方は肉体を超越したエネルギー生命体として進化したとされています。前作では、ロス市警の刑事トム・ベック（前作ではマイケル・ヌーリーが演じ、今作ではマイケル・ウェルドンが受け継ぎます）とFBI捜査官ロイド・ギャラガーにより異星人の凶悪犯罪者は撃退されました。その際に、異星人本体が爆発し、その一部が犬に食べられるという事故が起きました。この出来事によって、異星人は犬の身体を借りて蘇生しました。

異星人の一部が宿ったベックは、善良な異星人と化し、彼の身体は深刻なダメージを受けてしまいます。しかし、ベックは異星人の復活に15年もの間備えていました。物語は、工場跡地で大量の繭を発見する場面で展開しますが、先に到着した工場で待ち受けていた異星人に襲われて命を落とします。

残されたベックの娘、ジュリエット（ケイト・ホッジ）は、変わり果てた父の亡骸と向き合います。ジュリエットは父の行動に多大な影響を受けており、一時的に疎遠になっていました。その後、ギャラガーが母星に送った応援を受けてやってきた異星人マクラクラン（ラファエル・スバージ）がジュリエットに接触します。彼は、ギャラガーのことや自身の存在理由を説明し、彼女を協力者として誘います。

公開と評価

『ヒドゥン2』はアメリカでは1994年7月にニューライン・ホームビデオから発売されましたが、日本では1993年9月に公開されました。また、2005年にはオリジナル作『ヒドゥン』との2本立てでDVD化されました。

しかし、評価は分かれました。一部のレビューサイトでは、予想外の展開に関しては高評価を得るものの、全体としては前作に劣るとの感想が多く寄せられました。特に、彼らのロマンスや異星人の人間としての振る舞いに関する描写は称賛されていますが、映画としては続編特有の落ち度も目立つとの意見もありました。エンターテインメント・ウィークリーでは本作を厳しく評価し、駄作とまで称されました。

出演者

キャストには、異星人の役を務めるラファエル・スバージ（声：宮本充）や、ジュリエット役のケイト・ホッジ（声：田中敦子）などが含まれています。また、本作は1995年12月7日の『木曜洋画劇場』で初回放送されました。

結論

『ヒドゥン2』は、続編として期待する要素があったものの、前作に及ばない部分も多く、物語の展開やキャラクターの関係性が中心の作品となっています。観る者が得られる新たな発見や驚きが示された一方で、続編特有の難しさをも併せ持った映画といえるでしょう。

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