ヒューマン (ワンリパブリックのアルバム)

アメリカ出身のポップ・ロックバンド、ワンリパブリックの5作目となるスタジオ・アルバム『ヒューマン』は、モスリー・ミュージック・グループおよびインタースコープ・レコードから2021年8月27日にリリースされました。

アルバムのリリース計画は当初、2019年9月にフロントマンのライアン・テダーによって明らかにされました。彼は同年11月下旬の発売を目指し、約8～9曲を収録し、その後も新曲を継続してリリースしたいと考えていました。しかし、当初設定した期限内にアルバムを完成させることは物理的に困難であると判明し、リリースは2020年の第2四半期へと延期されます。ライアンは、感謝祭やクリスマスの時期に発売しても成功は見込めないだろうとの見解も示していました。また、バンドは2年分の未発表曲を抱えており、その中から「まとまりのある」アルバムを構成するために最適な楽曲を選定する必要があるとも語っていました。2020年5月8日に設定された新たなリリース日は、世界的な新型コロナウイルスのパンデミックの渦中にあり、「好ましくない時期」であるとして再び延期されます。バンドは、人との距離を取ることが求められる社会情勢を考慮し、アルバム発売を遅らせる決断をしたと発表しました。最終的に、バンドは2021年7月1日にインスタグラムを通じて、アルバム『ヒューマン』が同年8月27日に正式にリリースされることを発表しました。

アルバムからは、複数のシングルが先行リリースされました。リードシングルとなった「レスキュー・ミー」は2019年5月17日に発表され、ビルボードのバブリング・アンダー・ホット100で最高5位を記録しました。続くセカンドシングル「ウォンテッド」は2019年9月6日にリリースされ、同チャートで9位となりました。サードシングル「ディドゥント・アイ」は2020年5月13日にアルバムの事前予約開始と同時に公開され、バブリング・アンダー・ホット100で19位にランクインしました。2020年5月25日にはフォースシングルとして「ベター・デイズ」が、そして2021年5月5日にはフィフスシングルとなる「ラン」がリリースされ、こちらもバブリング・アンダー・ホット100で21位を記録しています。

アルバムには、プロモーションシングルも含まれています。2019年9月11日にリリースされた「サムバディ・トゥ・ラヴ」は、作詞家JT・ローチがテレビ番組「ソングランド」内で制作した楽曲であり、ワンリパブリックのフロントマンであるライアン・テダーはこの番組に審査員として出演していました。

『ヒューマン』のトラックリストはエディションによって異なります。スタンダード・エディションには10曲が収録されており、デラックス・エディションでは16曲が楽しめます。さらに、特定の販売店であるターゲットが販売するデラックス・エディションには追加楽曲が含まれ、合計で21曲というボリュームになっています。

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